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 クロユリ1

「あの花言葉って何だっけ?」 俺と君は、良く花言葉の話を良くしていた。 そう穏やかに優しく聞いていた君の言葉が、俺の脳裏に深く深く刻み込まれている。 忘れたいのに忘れたくもない過去。 俺はこの手で恋人である君を殺してしまったんだから。何がどこで壊れてしまったんだろう。 こんな風にオカシクなってしまったんだろう。 ただ、君が隣にいるだけで、笑っていてくれれば何も要らなかった。 もう一度君と…。そんなおこがましいことは願わないけれど、出きるなら俺が殺してしまう前、出会う前に戻れないだろうか? あいつが手に入るのなら呪われたっていい。 手に入るんなら何も要らない。 隣に殺してしまった君がいて、死んでしまっているのに、顔は本当に綺麗で身体もすべすべだった。いつまでもこのままではいられないし、 腐ってしまうかもしれないし、隣にいるのを見ると自分の罪がどんなに悪いことなのかを確認させられる。 警察にだって出頭できない。してしまったら君と離れなくちゃいけない。そんな辛いことができない。何てバカなんだろう。 所詮今は、殺人鬼の戯言だ。 何日寝てないのかさえも、麻痺している。 君がゾンビにでもなって呪い殺してくれたらいいのに。いっそ、死神にもなってくれたらいいのに。そう願ったって現実は何も変わらないのに。すがり付きたくなってしまうのは俺の悪い 所だ。よく君にも言われていたね。 自分が狂わなければ今でも幸せに暮らせていたのかな。隣に君がいて、愛し合ったりしてそんな生活も出来たのかな。

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