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冬眠芽

「……なんだソレ」  紫煙を立ち昇らせた上村(うえむら)は、テーブルに乗せられた不思議物体に眉を寄せた。 「あんみつティー! 上村も飲む?」 「……茶にする意味はあるのか?」  己の受け持ちクラスでもなければ教科担当でもない生徒は、意気揚々として紙パックを掲げた。味を想像して、しかし想像できなくて早々とあきらめた上村は窓の桟に身体を預ける。背筋を這う寒さとともに、眼下には一面を白く染められている校庭。ちらつく雪に、建物内にいるはずが吐き出す息も白い。 「浅岡(あさおか)お前はいいのか、こんな所にいて」 「なにが?」  本当にわからぬらしく、首を傾げる男子生徒に目を細める。 「練習」 「……ああ。」  さもどうでもよさそうに漏らす声に、同僚の心労を慮(おもんばか)る。  教師である上村の前で予行演習のサボりを堂々としているこの男は、確か卒業生代表で壇上に立つ役のはずだ。自分の記憶間違いでなければ。ちょくちょく上村の家庭科準備室にひょっこり顔をのぞかせて、授業をボイコットしているはずなのに、何がどうなって成績優秀者なのか。それとも周囲の頭がそれ以上にお粗末なのか。  葉が落ち切った枯れ並木にぼんやりと視線を向けていれば、思いのほか近くから声をかけられて意識を戻す。 「そんなことよりさ、上村! 俺に隠してることあるでしょ!?」  不自然に変えられた話題にさして未練もなく、視線だけで続きを促す。 「ケーキ作ってたって!」  勢い込んでの早口に肩透かしを食らう。 「よく知ってるな。腹減ってるなら、売店行ってこい」  甘味よりも、あそこの方が腹の足しになるものが手に入るだろう。  ケロリと言い放てば、浅岡はがなる。 「上村が作ったのを! 食いたいの!」 「今までも散々食ってるだろうが」  スイートポテトも桜餅もその他も。  以前は素行の悪さと喫煙を大目に見てもらっている同僚に賄賂(わいろ)として流していた調理実習で見本に作った物も、乞われて以降この男の腹に入ったはずだ。本物を知らぬとのたまった、哀れな舌に桜餅を作ってやったのは先の春。 「それに試作のケーキは山下先生にやっちまった」 「浅岡ぁあっ!! やっぱりここかぁっ!!」 「……お疲れさまです」  バレた。それもそうか、浅岡がここに出没し、さらに生徒指導が捕獲にくるのははじめてではない。 「美味かったぞぉ! 」 「くっそぉおお!!」 「残念だったなあ?」  騒がしく準備室の扉を開ける音と共に、話題の同僚が賑やかに参戦する。臍を噛む浅岡に、大人げなく煽る山下。呆れながらもひっそりと煙草は背後に隠して。 「山下先生。練習終わったんですか」 「おお。主役がいなかったから早かった」  暗に浅岡の不在を示して、生徒指導はブレザーの首筋を引っ張っていく。 「山っち、俺が上村の手料理好きなのに黙ってたのかよ!」 「間接キスでもするか?」  鬼畜、悪魔、と続く文句に、口角を上げられながらの煽りに上村の方がギョッとしてしまう。山下は妻子持ち。そんな趣味もあったのか。いやまさか。しかも、ケーキを味見したのは昨日だ。 「くっそぉおおっ!!」  ピシャリ。  音を立てて閉められる扉と、浅岡の絶叫が重なった。  一気に閑散とした室内を見回し、目についたのはジュースパックがひとつ。わらび餅ティーに桜餅ティー、かき氷ティーと来て、あんみつティー。一体どこでこのような不可思議な茶を見つけてくるのだろうか。 「和菓子好きなのか」  指ではじいたパックから返事はなかった。  シャカシャカ。  手の内のクリームを泡立てながら、上村は発泡スチロールに視線を向けた。 「さすがに多いな」  知り合いの農家に格安で譲ってもらったのはありがたいが、敷き詰められたイチゴの量はどう考えてもケーキにはあまる。この時間ならば、運動部の腹ペコ生徒共は残っているだろう。飢えているそいつらに配っても問題ない。  白い息を吐きながらも、腕まくりで手際よく仕上げていく。邪魔なネクタイは早々に外して、緩めた首元を冷気が撫でる。クリームの味と硬さを確かめながら、冷やしていたスポンジを取り出す。  静まり返った調理室に、上村の立てる器具の音が響く。 「……せんせぇ」 「うをっ!?」  不意に声をかけられて、飛び上がる。人がいるとは思わなかった。  食材を取り落とさなかったことに安堵しながら、振り返れば男子生徒がひとり。  いいところに来た。 「ヒマか? イチゴ食うか」  声なく引かれる顎を確認して、回転皿に手をかける。 「飲み物は適当に出せよ」  何度か上村の元を訪ねてきたことある生徒なので、物品の配置も、てめぇの飲み物は自分で用意するのも知っている。  自分以外が立てる音を耳にしながら、流し込むクリーム。回しつつパレットナイフで均(なら)して化粧を施していく。やさしく、丁寧に。 「紅茶か。ウインナーにするか?」 「……ああ」  今度は返された、しかし覇気のない声と雰囲気に知らされる。  彼の望む通りには行かなかったのか、と。 「やっぱり、ダメだった」 「そうか」 「友達にも、戻れねぇ、かなぁ……」  絞り出された声音に、宙を仰いだ潤んだ瞳。  卒業間近という残り少ない時間に焦れ、溢れた親友への想いを伝えに。 「……俺はケーキ作りが忙しい」  言いながら、豆とフィルターに湯を通す。ふわりと広がる匂い。少しずつ積み重ねる黒い雫。 「お前がここでひとりごと言っても、何してても気づかねぇな」  たとえ、失恋に男泣きをしたとしても。  丸椅子を引き寄せて、通常よりちいさく見える背の横に陣取る。ぬくもりが移る肩から伝わる、不規則な振動。 「──頑張ったな。」  漏れる声が、しゃくりあげるものに変わる。  異性愛者だから、同性愛者だから、どうかと明確な線引きをしてこなかったためか、公言はしていないはずなのに何故か上村の元にはこの手の相談事が多い。ちなみに上村は女の巨乳は好きだが、性格的に惚れるのは男が多い。  この生徒は、長年共に馬鹿をやってきた友人に想いを抱き続けてどうしようもなくなったらしく、飴細工に挑戦していた上村にぶちまけた。  コーヒーの水面の向こうの、床のシミに視線を投げる。  若い、青春だ。そう言ってしまえば、それまでだろう。熱くなるほど、涙を流せるほど、身を裂かれるほどの想いは、言いようのないほど美しい。  だから、この仕事──いや、教師という人生は辞められない。  あの時もそう、眩しかった。  並木道が紅葉で染まる、長い影。授業で静まり返った中でひとりひっそりと木の葉を集めて芋を焼いていたら、どこから嗅ぎつけたのか姿を見せた浅岡。いつもながら互いに軽口を叩きつつ、燻る火種に空気を通してやりながら焼き具合を確認していれば何でもないことのように言い放たれた。 『上村、好きだよ。ずっと俺といて』 『……俺は、生徒とはそんな関係にならない』  乾いた唇で紡ぐ言葉は無様に掠れていた。 『なんで』 『路頭に迷うつもりはない』 『養う』  淀みなく返される真摯な声音に、舌打ちと共に双眸を細めた。 『……とっとと卒業しちまえ』 『諦めないから』  実行するかのように、ほぼ毎日顔を合わせて軽口を交わす日々。  己の不甲斐なさに、ため息をつきたくなる。さすがに傷心でデリケートな生徒の隣でそんなことはできない。底の見えたカップにひっそりと悪態をつく。 「……なんだ」  いつの間にか、腫らした目を向けられていた。 「……あ、りがとぅ」 「俺はケーキ作ってるだけだ」 「そう、だったね。……上村は、ある? 失恋」  高校生よりは長い人生、経験はそれなりにある。 「ああ」 「どんな?」  知ってどうする。  渋面になるも、少し緩められた表情を確認すればどうでもよくなってしまう。 「──いい、男だった。誰にでも分け隔てなく、明朗快活で」  姉三人にこき使われている中、兄がいたらこんな感じかと懐いた。自分でも笑ってしまいほどに。恋心に移行するのは、それほど時間はかからなかった。 「告白した?」 「俺は、お前みたいに強くない」  言外ににおわせれば、正しく汲み取られる。 「……そう。その人は、今は?」 「義兄貴(あにき)」 「……は?」  驚愕に開かれた瞳に、苦笑しか浮かばない。 「姉貴の旦那。娘もいる」  自分からみれば、姪(めい)に当たるちいさいのが走り回っているのが現状。  口を開いたり閉じたり、青くなったり、忙しい表情から頭の中を様々な思いが駆け巡っているのだと想像できる。  現在の彼ら一家を眺めるに、これでよかったのだと上村は思う。義兄も二番目の姉もチビも、喧嘩をしながらもそれなりに楽しくやっているらしい。まぁ、実際は蚊帳の外の義弟の目から見てであるが。  同性ではどんなに頑張っても、家族になることはできたとしても、家族を作ることはできない。それならば、幸いを迎えた彼らのおすそ分けにあやかるのも悪くない。見方を変えれば、自分の彼に向ける想いとはその程度だったのかもしれない。 「お前の告白がどう落ち着くかは、想像つかない。俺の場合と、人も環境も何もかも違う。──でも、今回一回切りって訳じゃないだろう?」  相手が親友でも、他に気に入った人間ができたとしても。 「……そう、だな」  握りしめた拳で、己の道を掴むだろう。それが、眩しい。 「おお、湯気出てる」  湯であたためたパレットナイフを認めて、やはり低い室温を知らされる。再びケーキを回しながら形を整え、クリームをしぼる。  いつも通りとはいかないまでも、雰囲気も表情も大分戻った男子生徒は紅茶をもう一杯飲んで席を立った。ついでにイチゴも減ったので大変ありがたい。 「お、浅岡も食うかイチゴ」  どうやら生徒指導から解放されたらしい。 「……浅岡?」  食欲魔人のことだ。食いつくかと思いきや、不自然な沈黙に視線を上げた。  グシャ。  なんの音か解らなかった。  消えた手元のケーキと、飛び散った白。  唇を噛みしめている、男の姿。 「どういうことか、説明してもらおうか?」  理不尽を働いた相手の首元を締め上げる。 「てめぇは、人のモン壊すなって習ってねぇのか?」  低く声音を潜め、射貫くように睨む。怯んだ様子もなく、むしろ暗い瞳に逆にこちらがゾッとする。  こんな浅岡は見たことない。 「……まだ、好きなんだな」 「ぁあ?」 「俺じゃダメなのか?」  話がかみ合わない。  早々に諦めて、蹴飛ばしついでに浅岡に雑巾を放り投げる。 「てめぇで壊したモンは、てめぇで片せ」  一体どのくらい時間かけて制作していると思う。しかも、大切な食材を台無しにしやがって。いつも作った菓子はくれてやっているし、コレを作り終えたら浅岡専用も手掛ける予定だった。  上村の苛立ちは治まったわけではないが、双方もしくはどちらかが冷静にならないと碌に話もできない。  俺は大人、オレハオトナ!  言い聞かせながら、先ほどの丸椅子に音を立てて座る。少なくなっていた煙草の本数にすらイラつく。 「……上村」 「……」 「ごめ、ん。」  視線もくれてやらずに、火をつける。紫煙を吐き出しながら、煙感知器の存在を思い出して、燻り始めたところを舌打ちと共に揉み消す。ちなみに準備室は細工を施してあるので喫煙しても感知されない。 「知ってるか? そのケーキ、材料だけじゃなくて元天才パティシエの技術も愛情も台無しにしたんだぞ」 「だから、ごめん」  絶対許さない。  半目で見返す上村に音を上げた浅岡は、とつとつと話しだした。 「さっきの、聞いてた。それも、ごめん。……義兄貴のこと」  一瞬、言われたことの意味が解らなかった。真っ白になった思考が急速に回転し始める。  ──し、ぬ。  すまなそうに付け加えられる言葉に、穴を掘ってそのまま埋まりたくなる。  あの告白が上手くいかなかった生徒だからこそ、ばらした過去だ。本当は棺桶にまで引き連れて、自分だけの傷で終わらせるはずだった。  顔を覆って空を仰いだ上村を、どう捉えたのか続けられる。 「ずっと忘れられないから、だから俺の告白は聞かなかった振りして、論外だって、付き合わないってこと?」 「…………はあ?」  何を言ってるんだ、コイツ。  指の間から捨てられた犬みたいな表情に出会って、言葉を失くす。 「『とっとと卒業しちまえ』って、生徒じゃなくなったら相手してくれると思ってた。……でも、最初っから眼中にないってことだろ」  どこから突っ込めばいいのだ、このポジティブなネガティブ。  こめかみをほぐしながら、豆を出して結局二つ淹れる。 「落ち着け」  自分に言っているのか、浅岡に言っているのかは不明ながら、渡すカップを受け取ってもらえて、ほっと息を漏らす。 「だって、卒業していなくなれって言っただろ。やっぱり兄貴が──」 「それは過去だ! 今と混ぜるなややこしい!!」  言いかけの先を捻りつぶして、絞り出す。  どこから話せばいい?  というか、この話題は終わりにしたい。 「あー……俺は義兄貴のことについては引きずってない。このケーキだって、かわいい姪のためだぞ」  憎からず思っていれば、こんな手の込んだものは作らない。 「大体、同じ職場で働けるはずないだろ」  そこまで強かな毛の生えている心臓は持ち合わせていない。 「っえ! ここにいるの!?」 「さっきコッテリ絞られただろうが」  生徒指導の山下教諭に。 「えぇぇええぇえっ!! 山っちぃぃいい!!??」 「オフレコだがな」  絶叫を上げる浅岡に、普段の顔を見つける。自然と抜ける肩の力。 「上村、男の好みすっげぇ悪い! 断然、俺の方がいい男!」 「うるさい。黙れ。帰れ」  もういいだろうと、ぞんざいに手を振る。 「まだ大切なこと聞いてない!!」 「俺にはない」  もう墓穴を掘るのはまっぴらだ。 「──『今』は?」  尚も食い下がる、いつぞやの紅葉の時期と同じ瞳に捕らわれた。  無理にでも振り払えたかもしれない、その手を結局は絆されて離せなかったのは自分だ。  壇上で淀みなく口上を述べる姿は、とても数日前の捨て犬と重ならなくてひとりひっそりと口角を上げた。 「……こんな所でどうした」 「おかえりぃ」  片手を上げてなぜか己の部屋の前に蹲っている物体に、嫌な予感しかしない。  もともと顔良し、憎めないキャラクターで回りから人が絶えないのに、日中の堂々とした代表あいさつが相まって、在校生卒業生果ては教師も含め相当な人垣ができていた。惜しむ声は、上村にも届いた。  いつまでも地べたに座らせておくのも気が引ける。舌打ちをしながら、通した直後に腕を掴まれる。 「上村、もう生徒じゃない」  『生徒とは、そんな関係にならない』は、眩しい生徒たちを見続ける教師人生をやめたくない。  『とっとと卒業しちまえ』は、生徒でなくなれば制限はかけられない。──好きにしろ、の裏返し。  なぞなぞの様に隠して、否定していない返答をはぐらかした。  同性で、子はできない。ヤツには未来もあって、今後様々な出会いがあるだろう。汚点になりかねない。浅岡のために、というのは建前で、結局は己がかわいい自衛に勤しんだ結果だ。 「好きだよ。付き合ってよ」  むき出しにされる。経験と世間体というものを身に着けた、臆病な自分を。 「馬鹿だな」  ため息ながら、その瞳を見上げる。 「上村って、拒否しないから心配になる」 「ぁあ?」 「変なヤツにいいようにされちゃうよ」 「それはお前だけだ。……おい。」  すかさず半目で反論すれば、返事の様に袖口から侵入される指先。 「お前は知らないだろうけど」  言い置いて、頬を辿る手のひらに口づけをひとつ。 「義兄貴のことで参っていた時に、準備室で空気を読まずに変な茶を勧め続けた生徒がいてな」  入籍かデキたのか、どっちが早いかという時期から、すでに三年近くの年月。  流し目で捉える先は、熱を帯びている。 「だいぶ精神的に助かった」 「で?」  口角を親指で誘われる。 「浅岡、お前を俺に寄越せ──」  いい終わる前に塞がれる。  せっかちなヤツだ。  ジリジリと焼かれるような強い視線を絡めながら、互いの口腔内を行き来する。  奥に誘い込むために、無意識に引き寄せる首筋。 「……ン、ぁ……」  漏れる吐息はどちらのものか。それとも二人か。  離された唇は間を置かずに合わされ、惜しむように縺れ。 「上村……」 「……ゃめぇ……っ!」  潜められ、食まれ、注ぎ込まれる低い声。 「弱いんだ? みみ」  ガリ。 「……ッい!」  甘いだけではない痛みも耳朶から拾って、直後あやされる。  いつの間にかはだけられたシャツは肩を剥かれ。 「……ぁ、も……さかる、な、バカ……」  途切れ途切れの悪態も無視される。 「んンンぅ……」  散らかった玄関に向けた一瞬も、咎めるように油を差したようなギラついた瞳に戻される。  目を回して縋った先は、思わぬしっかりした身体。  当たる硬い感触に口角を上げる。 「……ふ、素直だな」 「入れたい」 「オアズケ、だ……ァ!」  待てを言い渡せば、細められる双眸。寄せられる眉間に含み笑いが零れる。  引きずり出され、直接的な刺激に跳ね上がる顎。 「あ……、んぁ……、あさ、かぁ……ン」 「上村も擦れよ……ああ、ン……そう……」  濡れそぼった二つの幹を合わせる頃に、寝室であると遅れて気づく。  逆上せた身体は、白い吐息が混じることにすら興奮に変える。  そそのかされて、調子に乗る手の内。  自らの刺激に泣きをみる。  縋った首元に逃しきれない刺激を散らし、押し付ける額。 「……あんた、かわいすぎ……」  耳元の唸る声音もスパイスに。  深く皺を作るシーツは快感の深さ。  ねとつく重ったるい水音。  荒い息。  頂きに登りそうで、引かれる生殺し。  時折くすぐられる胸元。 「あ……あぁ、ん……、ぁさぁか、あ……く、ぅ……」  目の前の鎖骨に無意識に強請りの口づけを。  うっ血の数は、男へせがんだ数。 「……は、最高ッ」  追い上げられる刺激。  弾けて、声もなくのけ反った上村は、続く刺激に慄いた。

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