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監禁 10

「…?」 …誰だこいつ。 なぜか他の奴らよりも目がいく。 不審に思ってそいつをズームして見る。 その男、黒いスーツに185はありそうな長身。 加えて他の奴等がそいつに頭を下げている。 ヒュッと、息を飲んだ。 冷や汗が頬を伝う。 「こいつ…まさか!?」 京さんが俺の言葉を紡ぐ。 「…朝霧組若頭、朝霧仁だ」

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