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始まり 13
「…ぅ、」
ふっ、と目が覚めた。
顔が腫れていて、目が開けにくい。
部屋には、若頭はもういなく、1人だった。
「っ…」
震える体を自分で抱きしめる。
…怖かった。
PTSDを持っている俺にとってはかなりショッキングな出来事だったけど。
「過呼吸にならなくて良かった…」
昔は見るだけで気を失っていたから、随分回復しているのだろう。
深呼吸をして、心を落ち着かせる。
…大丈夫、蓮がきっと探してくれているはず。
後ちょっとの我慢だ、あとちょっと…
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