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第2話 最悪

『ここが寮かー。デケー!』 俺ん家よりでかかった。あ、当たり前か。 『103号室は・・・、ここか!』 コンコン。 『はい。』 『失礼しまーす。こんにちは!今日から同居人の、赤坂大翔です。よろしく!』 『あ、俺は伊野翔馬(いのしょうま)。よろしく。』 くぅー!やっぱ、イケメン!これは、受けですかな?受けですかな?(大事なことだから2回言った。) 『君かわいいね?』 『へっ?』 ヤベー変な声が出た。そりゃーでるっしょ、 いきなりかわいいなんて言われたら。ねー? 伊野翔馬だっけ?変なやつ いや、からかわれてるのかもしれねーな。 うん。そうだ!からかわれてるんだ! 『なんですか、いきなり。からかわないでくださいよ、w俺が、かわいいなんて。ありえませんよ』 『からかってなんかいないけど?』 『えっ!?』 どんっ!ぽすっ。 『な、なにするん、ん、ふぅん…』 チュッ クチュクチュ 『ん、やめっ、はぁ、うんん。』 ちゅぱぁ。どすっ。 『はぁ、な、なにするんですか! いきなり!』 『痛ってて。何って、キス。だから、言ったでしょ、かわいいって。』 『だ、だからって!あんなこと。おまえなんか最悪だ!この、部屋のこっちから、こっちに入って来るなよ!』 『チッ』 くそっ!高校初日から最悪だ!なんで、男なんかにファーストキスを奪われなきゃならないんだぁぁぁぁ!イケメンだからって。ゆるせねー! どうなる、大翔の日々は!

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