33 / 829

出会い:side 継⑦

「あぁ…詩音…かわいい…」 顔を寄せ吐息交じりにささやくと、一瞬 潤んだ大きな目を見開いた後、ふにゃり と微笑み、俺の頬に擦り付いてきた。 愛おしい。全身全霊で命を懸けて守ってやる。 Ωとは、何と庇護欲を掻き立てる生き物なのか。 一生離さない。 コイツが欲しい。全てが欲しい。 俺のを突っ込んでぐちゃぐちゃにしたい。 両手で頬を掴み舌をねじ込んで深い深いキスを交わす。 詩音が拙い動きで舌を絡めてきた。 うれしくてぎゅっと抱きしめる。 お互いの唾液を飲み合い、舌の感覚が麻痺しそうなくらいに長いキス。 詩音の身体が解けてきて俺に絡み付いてくる。 既に飛び出している紅い胸の粒に吸い付くと 「あぁっ!」 身を捩る詩音を組み敷いて夢中でむしゃぶりついた。 甘噛みすると「くふン」と啼く、何とも言えぬかわいさ。 しばし胸の粒に夢中になる。 「あっ、あっ、もう…ダメぇ…け…いっ」 喘ぎ声は俺を煽る媚薬にしかならない。 Ωの本能の欲望のままに、詩音は次第に乱れてゆく。 右手をそっと蕾に当てた。 びくんと身体を仰け反らせた詩音は一瞬身体を竦めたが、それ以上は抵抗しなかった。 くるくると蕾の周りを刺激すると、指先に粘着質の液体が絡まり、ぬちゃぬちゃと音を立てていた。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!