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第150話

 ドアが音を立てる。焦った僕は、脚を後ろに下げようと床を掻くけど圭史さんの脚が邪魔をしてそれができない。  ドアの振動が大きくなる。脚で踏ん張ることもできなくなってきた。ずる、ずる、と体勢が低くなる。すると、謀ったように圭史さんの膝がその先にあり僕はそのまま彼のそこに体重を預けることになった。  ぷるぷると震える脚で何とか自分で立とうとするけれど、それがダイレクトに刺激となって官能を呼び起こす。

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