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第62話
こんなに優しく抱かれるの、初めて…………
何度も何度もキスされて、
髪を撫でられて、
優しく抱きしめられた
お前の触れる指が熱くて堪らなくて……
「ライト……」
吹雪の少し低くて、かすれた声
「…………吹雪」
目が合って唇が重なる
ゆっくり開かれる体
触れた場所から、快感が広がる
気持ちいい…………
体が震える
「……ん……ァ……はぁ……」
吹雪を良くしてあげたいのに、
後ろを触られてるから、
力が抜けて上手くできない
優しいキスを受ける
こんなに甘い雰囲気、無理…………
………………好き
言いたい
……………だめ
言えない
いつもみたいに意地悪に抱けよ
こんなに優しいと勘違いする
吹雪…………
…………優しくしないで
熱い目線に体が火照る
誰もいない
ここには俺とお前の二人だけ
「…………もっと」
吹雪の背中に手を回して耳元で囁いた
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