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第一章 ②
『で、どーだった?手応えは。』
電話越しに親友の春馬の声が聞こえる。
「んー、全然わかんなかった」
事実、手応えはほぼ無い。
『まぁ、お疲れさん。オレは結構良かったぜ。』
「いいなぁ。まぁお前、ハイスペックだもんな。」
『大和が頭悪いだけだっつーの。』
「うっせぇわ」
2人でアホみたいに笑うと、電話を切った。
そして、妹のゆかにメールした。
《卒業式、来れるのか?》
ゆかは体が悪い。
彼女の病気を治してあげたい、というのも
医師になりたい理由の一つだ。
《うーん、先生に頼んでるんだけどねぇ》
《来れたらいーな。ま、おやすみ》
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