洋の腹に垂らした生クリームを、舌を使い綺麗に舐めとってやる。 白くきめ細やかな肌をじっくり味わうように丹念に動かした。 洋にこのようなことをしたのは初めてだったせいか、羞恥でふるふると震えている。 恥ずかいらしく手で自分の顔を隠しているせいで、キッチンの明るい電灯の下で、その美しい肢体を丸見えになってしまっていた。だが、すべてを私に曝け出してくれている。 「うっ……うっ……」 羞恥心と快楽の狭間で揺れ動く洋が愛おしい。 バレンタインは海外出張と重なり、独りで寂しい思いをさせたから、ホワイトデーは沢山甘やかしてやろうと密かに楽しみにしていたよ。 まぁ結局甘やかすというよりは、私の好きなようにさせてもらっているだけだが。 「んっ……ん」 洋のものが硬くなって震えている。私は腹に残った生クリームを掬い、そこに擦り付けると途端に激しく洋が抵抗する。 「いやっ！やだやだ！丈もう許してくれ。そんなとこに駄目だ」 「洋のものならなんでも美味しいよ」 私は生クリームを舐めとるように舌を動かしていく。 「やっ……駄目だ」 恥ずかしさで暴れ出す洋の頬を、そっと撫でてやる。 そして落ち着くように洋の汗ばんだ黒髪に手を差し入れ、優しく梳かしてやる。 「洋じっとしていて」 洋はこういう愛撫に弱い。 「うっ……あぁ分かった」 躰から力を抜いてくれたので、洋の脚を大きく左右に開いて、私のものを当てると 「んっ」 洋がぎゅっと目を瞑って、私に縋りつくようにしがみついてくる。そんなあどけない姿が可愛い。いくら抱いても、どなことがあっても、洋はその清らかな雰囲気を失わないでいてくれる。 綺麗な美しい静かな花のような穢れなき私の思い人なんだ。 洋が痛がらないように気を配りながら緩やかな律動を繰り返していく。 「はっ……んっ、はっ……大きいよ……」 洋の堪え気味な喘ぎ声がいつも可愛いと思う。 軋む机の音と明るい電気、いつもと違う空間のせいか興奮が冷めやらない。 「じょっ、丈はまだ？」 溜まらないといった顔をして、洋が潤んだ瞳で見上げてくる。 「あぁもういいのか。出しても」 コクリと恥ずかしそうに頷く洋。 一度ぎりぎりまで引き抜き最奥まで突き上げていくと、私ももうとまらない。 そこから強い律動を加えていく。 「ああっ……」 痺れるような感覚だ。 洋の感じている声が甘く甘く脳裏に響いてくる。 「はうっ」 「くっ」 ようやく解放してやると、赤く潤んだ瞳で呆然としているので、しばらく洋を労わるように背中に手を回しぎゅっと抱きしめてやった。 「洋……えらかったな」 「あっ……じょ……丈の馬鹿！こっこんなとこで、こんな風に……だっ抱くなんて」 「ふっ洋おいで綺麗にしてやるから」 「なっ！おっ降ろせよ！」 じたばたと暴れる洋を抱きかかえバスルームへ連れて行く。 「洋すまなかった。あんなところで、腰痛かっただろ？」 「分かってるならやるな！」 そっぽをむいて怒っているが、湯船につかりそっと抱きしめてやると、怒りながらも体重を預けてくる。 「ごめん。洋……そんなに嫌だったか」 「いや……俺も気持ち良かったから、嫌じゃ……ない」 湯船に沈みそうな位、深く俯きながら洋が小さな声でそう呟いた。 見下ろすと首筋まで赤く染め上げた可愛い洋がいた。