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光線 2
※R18
ご注意
本日の更新分には全く愛のない無理矢理の展開を含みますので、苦手な方は閲覧にご注意ください。どうしても苦手な方は飛ばしてくださいね。私も書いていて辛かったです。でも必ず道が開けます。これはハッピーエンド目指しての展開の一部なので、どうかご理解ください。ではではよろしくお願いします。
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陸さんとの待ち合わせの時間まで、あと一時間しかない。早くスーツケースに荷物をパッキングしないと……そんな少し焦る気持ちが、周りへの油断に繋がってしまったのか。部屋のキーを開ける時、全く背後に注意していなかったのは俺自身だ。
ドカッ!!
「うっ!」
客室のカギを解除し部屋に一歩入った途端、背後からすごい勢いで蹴られて、躰が飛んだ。そして、そのまま絨毯に膝まづき、息が一瞬出来なくて咳き込んでしまった。
なっ何だ? はっと身の危険を感じてゴホゴホっと咳をしながら振り返ると、辰起くんが立っていた。見上げたその顔は憎悪で歪み、手には紐のようなものを握りしめている。
「なんで……こんなことを……」
「……ふんっ随分待ったよ」
一歩また一歩と無言で近づいて来る。
まずい……正気じゃない。とにかくここから出なくては!
そう思い、彼の脇をすり抜けようと試みるが、壁にドンッと身体を捩じり込まれてしまう。
「あうっ! 」
あぁこんな時に俺は本当に情けない。涼には護身術を学べと言っておきながら、自分自身はこんなに体力的に弱いままだ。必死に手を振りかざし躰を揺すって抵抗するも、武術を心得ているらしい辰起くんの怒りに満ちた力には敵わなかった。
あっという間にうつぶせに組み伏せられて、後ろ手に縄のようなもので縛られてしまった。
焦りは焦りを呼ぶのか、抵抗らしい抵抗が出来ない。
「痛っ! 」
そのまま襟元を強引に掴まれソファに落とされた。首が締まりそうで、必死に呼吸を確保するのが精一杯だった。そのまま辰起くんが、俺の太腿のあたりを踏みつけるように馬乗りになってきたので、恐怖で歯がガチガチと震えた。
「なっ何をするつもりだ?こんなことして!」
まさか辰起くんがここまでの行動を起こすなんて信じられなかった。上体を起こして、なんとかソファから降りようとすると、今度は手にまたあの光るものを持っていた。
「動くと怪我するよ」
カッターナイフで一つ、もう一つとシャツのボタンが切り取られていく。
「ふっこれで弄りやすくなったね」
「な……何をするつもりだ」
ボタンを切り取られただけで、シャツは閉じたままだ。
「あぁ期待してた? 僕は手は出さないよ。あいにくネコ専門で、タチは無理だからね。ねぇあんな風に写真撮られるの堪らないって顔して……本当は男に抱かれたくてしょうがないんでしょ。だから手配してあげたよ」
「なにを……言って、そんなの滅茶苦茶だ! そんなこと微塵も思ってない! 」
「本当は淫乱のくせに! 監督もカメラマンもSoilさんもみんなあんたに夢中って顔で嫌になるよ」
酷い……俺は少しもそんなこと望んでいない。それにホテルの客室……ソファ……この位置はあの日を思い出す。思い出してしまうんだ!
「うっう……」
思い出してしまいそうになるあの日の記憶を、必死にねじ込もうとするが、どんどん火山の噴火のように、義父に犯され続けた自分の姿がフラッシュバックしてきてしまう。
駄目だ。危険だ。
「ふっ興奮して来たみたいだね。やっぱり抱かれたいんだね、待ってね。今相手を呼ぶから」
「やめろっ違うんだ! 本当にやめてくれ……それだけは! 」
彼はどこかへ電話をし出した。英語で何かしゃべっている。そしてこの部屋の何号を告げた。つまり……このままこの部屋で知らない誰かに犯されるということを理解するのに、時間はかからなかった。
「すぐ来るってさ。彼喜んでいたよ。あんたのココたっぷりと可愛がってくれるってさ。どう? その前に少し慣らしてあげようか。初めてなんでしょ。ココ使うの」
「触るなっ! 」
後ろ手に結ばれた縄を手を擦り合わせて解こうにも、きつく食い込んでしまうばかりだった。太腿は全体重をかけたようなすごい力で乗りかかられて、血のめぐりが止まってしまいそうで痺れて感覚がなくなっていた。ベルトはあっという間に引き抜かて、ズボンのボタンを辰起くんが場に似合わない優雅な手つきで、外してしまった。
そしてそのまま下着ごと……いとも簡単に引き下げられた衝撃と驚きで眼が見開いたまま固まってしまった。
「やめっ」
大声というものは、本当に恐ろしい時には喉が潰れて出ないものだ。それを俺は知っている。あの日もあの日もそうだったから。必死に抵抗し、大声を上げているつもりでも、ほとんど抵抗できず声も出ていない状況に陥っていた。
彼の手が、すうと尻を割り、触れてくる。
ひやりとした……人間の手ではないような感情のない冷たい手が気持ち悪くて、吐き気が込み上げてくる。
「へぇやっぱりココ綺麗なんだね。顔だけじゃないんだねぇ。安心して痛くないように慣らしてあげるよ。あいつのは太いから、急にじゃ切れちゃうかもねぇ、僕って親切でしょ? ふふっ」
羞恥で顔が真っ赤になる。なんでこんなことを……なんで俺はこんなことを許している。もう嫌だ。これ以上、他人に弄ばれたくない。
オイルのようなものが塗られた指が、突然つぷっと侵入してくるのが分かった。
「ひっ……」
悔し涙が浮かぶ。何も抵抗できなず、されるがままの自分が悔しくてしょうがない。あんなに気をつけろと言われたのに……あんなに周りから心配してもらったのに台無しになっていく。
「へぇ意外とスムーズだねぇ。まさかもう? Soilさんと寝たんじゃないよねぇ。まさか……あれっもしかしてそうなのかも? だからSoilさんはあんたのこと庇うのか」
「痛っ……痛い。お願いだ。やめてくれ」
一気に指を増やされ、強引に貫かれた。気絶しそうな激痛が下半身から突き抜けて行った。
「あうっ……」
「くそっ! どいつもこいつも…」
正気を失っている。こんな力まかせに…強引に。
灼熱の痛みで躰が冒され、その痛みに対する防御反応なのか…意識が次第に遠のいていくのを感じた。
「眠るのにはまだ早いよっ。ほらっもっと脚広げて」
そんな声がどこか遠のいていく。
いや駄目だ。なんとか抵抗しないと……
このままじゃ次に目が覚めた時、俺は見ず知らずの奴に犯されてしまう!!
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