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君を抱く 3
「んっ……ふぅ……あうっ」
口づけで惚けてきた洋の口から甘い声があがり始める。洋自身、自分からそんな声があがるのが信じられないようで 、最初は声を必死に押し殺していたが、私が躰中を愛撫していくうちに少しずつ外へと漏らしてくれた。
「洋……君はそんな声で啼くのか」
「しっ知らない……そんなこと」
いつものぶっきら棒な冷たい声ではなく、甘く潤んだ声だ。 本当に色っぽい奴だよ、男のくせに。
「声、我慢しないで……可愛いから」
洋のものも硬くなって、私の太腿にさっきからあたっている。 もちろん私のも同様だ。 そろそろ我慢の限界だが、初めてであろう洋にどこまで許されるのか、迷いも生じる。そもそも私の方だって女は何度も抱いたが、男は初めてなのだ。 自分の余裕のなさに思わず苦笑してしまう。
「洋……ここ苦しくないか」
洋の硬くなっているモノへ手を添え扱いてやると、洋は顔を真っ赤に染め、身を捩り必死に抗い出した。
「うぅ……そ、そんなとこ触るなっ。あっ……ダメだ!」
そんな声は無視しで扱いていくと、きゅっと身をかがめたと同時に私の手元に白濁のものが飛び散った。 途端に洋はじたばたと暴れて、腕の中から逃げようとする。
「はぁ……はぁ。丈……もう、もうやめてくれ。頭がついていかないんだ!」
洋の静止の声に、このまま進むべきか今日はここでやめるべきか一瞬迷うが、そんな悩みはすぐに消え去っていった。腕の中の色香が滲み出る洋の躰に 、雄の本能が炸裂してしまう。
もう……止まらない!
自分の中にこんなにも熱い感情があるなんて驚くばかりだ。洋が出した白濁のものを指先に絡め、洋の足を持ちあげ左右に開かせ、奥まった蕾に触れていく。
「あぁっ!」
顔を手で覆い、躰を真っ赤に染めた洋がビクッと震えた。
「大丈夫だから、少しリラックスできるか?」
「……あっ……ああ」
肩で息を切らし、涙を堪えた切なげな眼で見上げてくる 。やめてあげたいが、もう止まらない。すまない 。指を一本を慎重につぷりと、身体の奥へ押し進めていく
「ううっ……いっ……」
「痛いのか」
「ち……違くて。恥ずかしい、そんなところに指を……」
「大丈夫だ。ゆっくり慣らしていかないと……君を傷つけたくない」
「うっ……」
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