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第70話

カップケーキを食べてからは、借りてきた映画を見た。 やっぱりホラー映画は最高だった。俺がニコニコしながら映画を見ている姿を見て、先生が少し引いていた。残虐な殺人シーンが続いたからだろうか。しかしそこがホラー映画の醍醐味なのだ。 うってかわって先生のオススメはみんな大好きハ〇ーポッターだった。先生はハリー〇ッターが好きらしい。だから先生が寝ている間に額に⚡︎マークを書いてあげようと思う。 怒られるのが目に見えてるからやらないけど。 映画を見終わって、夕飯の支度をする。 今日の夕飯は豚の生姜焼きだ。 料理を作っている俺を見て、先生は関心していた。 「本当に作ってるんだ」と言われて、信じてなかったんかい!とまたツッコミを入れる。 俺ってそんなに料理出来なさそうに見えるかな? 「すご……豚の生姜焼きとかよく作れるね」 「え、お肉炒めて野菜ぶち込んだら出来るじゃん」 「じゃあ、このお味噌汁は?」 「水沸騰させて具をぶち込んで味噌溶いたらできる」 「……なるほど」 なるほど、と言っているけれど、絶対分かってないだろ…… 俺の説明も適当だけど。 先生の意外な一面を発見してしまった。 料理ができないなんて、可愛いすぎる。 「いただきます」と箸を取ると、すごく美味しそうに食べてくれるから、作ってよかったという気持ちになるし、何よりも嬉しい。 それに、一人で食べるより二人で食べる方が百倍美味しいことに気づいた。

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