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3:不思議な国のアリス(R18)

ピチャッ…ピチャッ…。ズルッ…ズル…。 何だろう?…なんか身体がアツイ…。 それに変な音もするし…、ヌルヌルしたのが身体に這いずり回ってい…るような? 「…ス、アリス。」 僕の名前…誰が呼んでいるの? さっきのうさぎさんだと良いな。 恐る恐る目を開けると、僕の足がぷらぷら揺れては何かわからない液体が足先から伝い垂れていた。 「ヒッ…!!」 よくよく見てみると、ヌルヌルとした得体の知れないウネウネ動く植物のツルの様なものが身体中に絡みつき、空中に吊るし上げられていた。 現状を理解した僕はカタカタと身体中の震えが止まらず、早く抜け出そうと身体を動かすが、そんな僕の行動を察したのか、得体の知れないそいつは僕の身体が抜け出せない様にギリギリ強く締め付けてきた。 「やっ…ぁっ…やめ…てよっ…。」 怖くて堪らなくなり僕はボロボロ泣きだしてしまった。さっき名前を呼んでくれた人は?もういないの? 必死に当たりを見渡す。だが意識を失う前に見たであろう人は何処にもいない。 このまま得体の知れないこいつに食べられてしまうのだろうか?さっきまで着ていた服はいつのまにか消えて無くなっている。僕はこのまま消えて無くなるの? 震える声を絞り出すかの様に助けを求める声を上げた。 「だれ…かっ…たすけて!!」

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