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第112話
慌てて飛び起きると、時間はなんと10時を過ぎていた。
アリスはサァ...と顔を青くしてのそのそとベッドを出て行った。これは成宮に怒られること間違いなし。
というか社長が遅刻するとか有り得ない。
昨日意地張って遅くまで起きていたからだ。
ブーブーブー...とスマホのバイブ音が聞こえ、サイドテーブルに置いてあるアリスのスマホを見てみると、成宮さんからの着信だった。
出てもいいのかな...
出ちゃえ
「もしもし、成宮さん?」
「アリスじゃねぇな?!チビちゃんアリスは?!」
「今支度してると思うけど...」
僕も電話しながらベッドを降りてリビングに行く。
とりあえずアリスに変わらないと。
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