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第127話
満足したアリスはまた僕の手を引いて店を出た。
さっきのムスッとした顔ではなくて、いつも通りのニコニコした顔に戻っていた。
結局アリスの仕事の手伝いをしただけでデートって訳でもなかったけど...良かったのかな...
「お腹すいた、早く帰ってご飯食べよー」
「アリス、デートっぽくなかったけど...良かったの?」
「んー、デートよりも家に帰ってイチャイチャしたいなぁ...だめ?」
そんなの、ダメじゃないに決まってる。
僕も早くアリスを独り占めしたい。
繋いでる手をギュッと握り返した。
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