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第153話

朝から出て、着いたのは夕方頃。さすがに疲れた。 部屋広くて落ち着かないし。 そういえば、ホテルに置いてあるお茶菓子は食べてもいいのだろうか。 たぶん食べてもいいから置いてあるんだろうけど、少し躊躇する。 「ねぇ、このお菓子って食べていいの?」 「いいよ。これ地元で人気のお菓子だから美味しいと思うよ。俺も食べよー」 包み紙を剥がして1口食べると、ふわふわな生地と食べやすい軽い感じのクリームと合わさってすごく美味しかった。 これを考えた人は天才だ。 「これ帰り買って帰ろう。成宮のお土産もこれでいいか」 「本当に美味しいね。姫くんもきっと喜ぶよ」 お茶も美味しいし、ホテルはすごい。 なんでも揃ってるんだ。歯ブラシもあるし、浴衣もあるし、お風呂も付いてて。

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