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第16話

** 朝の光が差し込んで、眩しくて、眠りの世界から一気に引き戻された。 まだ眠い...目を開けるのも億劫だ... 今は何時なんだ? ゆっくり起き上がると、知らない部屋にいた。 あ、そうか。 アリスの家に泊まったんだった。 近くにあった時計を見ると、朝の9時を過ぎたところだった。こんなに寝たのは久しぶりだ。 風俗で働くのは夕方からだけど、朝は家から少し離れた喫茶店でバイトをしているから、ゆっくり眠れないのだ。 アリス...もう仕事に行ったのかな... もし居なかったら書置きでもして帰ろう。

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