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第18話
椅子に座ると美味しそうな料理が運ばれてきた。
フレンチトーストとベーコンエッグが乗っている。
僕は朝は食べない派だから、新鮮な気分だ。
「簡単なのしか作れないけど、どうぞ」
「いただきます」
フレンチトーストを一口大に切って食べてみる。
ふわとろで口の中で溶けていくような食感、甘さもちょうど良くてとても美味しい。
僕が食べているのを見て嬉しそうに微笑んでいるアリスはまだ食べていない。
「味はどう?」
「すごく美味しい!アリスは食べないの?」
「食べるけど、ユキちゃんが食べてる姿を見ていたい」
「なにそれ」
おかしくて笑うと、アリスの手が僕の頬を撫でた。
「やっと笑ってくれた」
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