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第99話

「ん...」 目が覚めると、いつの間にか電気が付いていて、ご飯の出来るいい匂いがした。 アリス帰ってきたんだ... 覚醒仕切っていない頭でボーッと考えていると、先ほどまでの事を思い出した。 どうしよう... 「白雪」 「わっ!」 ぼーっと考えていると、耳元でアリスに名前を呼ばれてびっくりした。 少し困った顔で微笑んで僕を抱きしめる。 その体温が心地よくて、ずっと離れていたくなくて、また涙が出そうになる。 もう僕はアリスと一緒に居られないの? もうこうして抱きしめたり、キスしたり、その先も...できなくなるの? 「いやだぁ...離れなくないぃ...」 「白雪...?」 こんな事言ったら迷惑になるのに...でも止まらない。

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