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第106話

「兄貴の好みが俺とかナイナイ!この人、人を好きになったことないのに!白雪くんが初めての人なんだよねー?」 「え?そうなの?」 「え、うん、まぁ...そうだけど...」 初耳だ。 だってアリスはかっこよくて、料理も出来て、頭もよくて、社長で、とにかくスゴイ人で好きになる女の子も多かっただろうに。 人を好きになった事がないなんて...告白されても断ってきたのかな? でもエッチは慣れてたような気がする... 「びっくりだよね。でも兄貴は恋愛とかに興味無かったんでしょ?」 愛須の問に、少し考えてから頷いた。 「まぁ、間違ってはないね。恋愛してる暇あったら将来に役立つ事しようって思ってただけ。だって、彼女に振り回されるなんてゴメンでしょ?」 あはは、とアリスは笑うが... 振り回されるのはゴメン... ...僕、ちゃんとアリスの事考えて行動出来てるのかな... 迷惑とか、邪魔とか、思われていたらどうしよう...

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