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第21話

七瀬『僕ですよ。』 またオドオドしている。 夏波『どっどうして…?』 ‥… 七瀬『僕は学園を支えるために来ました。それには、嫌われていたほうがやりやすいのです。 親衛隊長になり、守るために。』 これは、あながち間違っていない‥…が 本当はー 夏波『だけどッ辛くないの‥…?』 意味がわからなかった。 たかが嫌われるだけ。 七瀬『なにがですか? ほら、戻らないと心配されますよ。』 夏波さんは寂しそうな顔をした。 夏波『埋め合わせで選ばれた僕なんて心配されませんよ?』 ハァ‥… 僕は内心ため息をついた。 七瀬『貴方にはあの生徒会の皆様がそんな方たちに見えているのですか?』 夏波『そんなことッ!!!』 七瀬『ですよね?なら、信じないと。』 夏波補佐『ぁ‥…はい。 っていうか、なんで僕には媚を?』 七瀬『それは、初めて学園内で会いましたし、協力してくれそうですしね。』 夏波『協力‥…?』 七瀬『えぇ。  今のところは予定ないですがね。』 夏波『そうですか…僕で良ければ。』 七瀬『有り難うございます。』 夏波『では、僕は行きますね。』 そう言って生徒会室に戻っていった。

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