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第61話

殴られて目の前がチカチカする中、周りを見てみる。 ここに居るのは僕と新武さんだけ。 新武『よく聞けや?俺以外の生徒会役員は外出中。 だから今ここに居るのは、お前と俺の二人だけ。』 そう言う新武さんの目は怒りにまみれていた。 七瀬『何する気ですか、痛いですよぉ。』 あくまで僕はいつも通りを装う。 新武『八尋は寮で授業を休んだ。』  へー。 新武『親衛隊の奴に襲われたからや。』 どうせ、挿入ぎりだろうね。 それで僕をどうしようと? 林道が誘った後に演技で、だろ? けれど、そんなこと新武さんは知らない。 新武『お前が命令したんだろ?』 悪い人ではないんだろうけど… 七瀬『新武さんは違うと言っても信じれる性格じゃ無いでしょう?』 現に殴られたし。 新武『あぁそうや…なんで俺達生徒会は友達が出来ないん?』 苦しそうな瞳で訴えられる。 そんなの親衛隊がある時点で終わってるし、自分で守ろうともしないからでしょ… 気が付くと新武さんは僕の上に乗っていた。 逃げようと思ったが、脳震とうが起きていて動けない。 スマホも取られた今、本格的にやばい。 七瀬『あの、何しようとしてるんですか?』 新武『そんなの決まってんだろ? 同じ目に合わせるだけだ。』 想像するとゾクリと背筋が凍った。

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