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第4話 夏休み 2日目 Side心翔
俺は優ちゃんに質問をする事にしたのは、西山心輝と何があったか知りたかったんだ。
俺が思ってる事と違う返事が欲しい。
けど俺が思っていた事が起きていて、脅しの内容を聞いて身体が凍りついた。
優ちゃん1人で抱え込んで・・・・・。
ごめんな。
けど優ちゃんに少し腹が立っていた。
どうして相談してくれなかったんだと・・・・・。
俺はなるべく冷静を装い優ちゃんに俺の今の気持ちを話さなくてはと思った。
「隠し事はこれから無しだ。それに優ちゃんを犠牲にしてまで俺は守られたくない。そんな事をされても俺は嬉しくないし幸せにもなれない」
優ちゃんを1人苦しめて俺が幸せになれるわけない。
俺の幸せは優ちゃんが傍にいる事。
宇佐先輩や冬空だって優ちゃんを犠牲にして絶対に幸せなんて感じないだろうな。
「でも・・・周りに知れたら・・・・・」
優ちゃんが言うのも理解できるが俺は1人だけ助かる気はない。
優ちゃんとなら何があっても平気だ。
それに、知られないように考えたりは皆んなですれば良いと思う。
「でもじゃ無い。1人で考えるより皆んなで考えたら良いんだよ。もっと俺や周りに頼れよ」
もっと頼ってほしい。
1人で悩んで苦しまないで欲しい。
優ちゃんの為なら何でもする。
優ちゃんの為に・・・。
俺は優ちゃんの為に何でもするってこの時に強く思ったんだ。
でも優ちゃんごめんな。
俺は・・・・・。
優ちゃんを・・・・守れなかった。
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