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第10話 噂の王子様 10

神は、まさしく王子の名に相応しいゲームとかであるあるの王室関係者かと疑う気品?みたいなのがある。 庶民の俺とは違う気がする。 日本人にしては白く滑らかな肌に、金に近い色味のフワリとした髪、同じ色の綺麗な形の眉。 くっきり二重瞼に金に近い睫毛の下には、黒色ではなくグレーがかった瞳が蛍光灯の光を受けて星を輝かせていた。 その瞳が今、何故か俺を見つめていた。 バランスのとれた筋の通った鼻と、笑みを湛える唇。 頬杖をついているそのポーズさえも隙がない。 オーラもある。…ように思える。 これは皆が神の容姿と優雅な動きや優しい性格を総合して『王子』と、陰でこっそりつけて呼んでいるあだ名の為でもあるのか? いや、実際に独特のオーラがあるんだよな~。 王子というか、なんというか…。 「いや…完璧に王子だ」 俺は、無意識に呟いていた。

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