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そうじゃないけど、それでいい。

立花のキャラが本編と一致しない話。(時系列バラバラ。この話は初期。 『他に欲しいモノがあれば何でも言え』 そう立花さんが言うから、俺はおずおずとおねだりした。 『あの、まな板と食器と包丁が欲しいです』 そう言うと、立花さんの顔が途端に不機嫌になる。 『もっと良いモノを言え』 ひー。 立花さんの言う欲しいモノって何なんだろう。高級品? 『できれば、自分でご飯が作りたいんです』 『――俺の分は?』 『も、もちろん。食べてくれるなば』 そう言うと、数秒無言のあと『分かった』と言ってくれた。 それが昨日の夜で、今日は一緒に出勤したのに帰り際にはもう用意してくれた。 『分かってるな』 そう短く言い残して。 何を分かっているのか、俺は分からず首を傾げたけれど、紙袋の中身を全てテーブルに並べてから――何のことかわかった。 調味料、まな板、食材、包丁、そして――フリフリエプロン。 「……」

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