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わりとのんびり過ごしてます

雲ひとつない晴天の中、お母様、いかがお過ごしですか? ラグーンです。 本日はお日柄もよく、木々の間から入る暖かな日差しが小さな畑降り注いで中々気持ちがいいに……。 そんな日には当然野菜が食べたくなるわけで、アルさんがソファーでゴロゴロしているのを確認してから籠片手に畑で収穫作業をしております、 ナスにトマトにオクラきゅうりきのこ、きのこ? なんで生えてるのこれ……まぁいっか。 「おーいラグーン、何やってるんだ~? 」 キノコを籠に放り込んだ所で窓からひょっこりと顔を出したアルさんと目が合う。 「今日のご飯に使う野菜を収穫してるんですよ~」 「野菜……だと? 」 僕の籠を見て固まるアルさん……ん? 「どうしました? 」 「いや……何でもねえ、俺も手伝う」 「いえ、一人でできますので「手伝う」あ、はい」 窓からダイナミックに出てきたアルさん登場により、畑仕事再開………。 「アルさーんそこのナスとってくださいなー」 あと三本は欲しいかなー 現在畑にて野菜の収穫中アルさんが寝てる間に一人でやろうとしたけどしてる途中でいつの間にかアルさんが畑に来て強制参加、そして今の状況である。 「んーと、これか? 」 もそもそと野菜に手をいれ元気よくアルさんが取ったのはナスとは全く似てない熟しきれてない青い……トマト。 「それトマトですって、ああ! 」 アルさんが僕に渡そうとした時に手が滑り、悲劇、下に落ちてぺちゃっと潰れるトマト。 「わ、わりい…………」 全く…………。 頭をかいて申し訳なさそうに瞑れたトマトを見るアルさんに僕はため息をつく。 「あとで弁償してもらいますからねー」 手作りで無農薬なんだからね! 高いよ。 (水と肥料上げとけば勝手に育つなんていわないよ) 「おう」 「利息10倍増しで」 「…………しゃあねえな」 ばつが悪いかおのアルさん。 「一時間に10倍ですからね」 「それひどくないか……? 」 「取れるもんはとっとけとうちのお母様が言ってたような気がして(嘘)」 お金なら腐るほどあるけどね、金貨とか銀貨とか。 「どんな母親だよ………」 肝っ玉が強くて逞しい方です♪。 あ、、この前の質問だけど…… あのね……………アルさんの言ってくる質問がしょうもな過ぎて僕が魔族なり魔王なりほとんど僕が喋ったよ? あの人の提示した質問のほとんどがキスしたことあるだの好きな人とかいたかだの僕の恋愛関係ばっ かり、ごめんなさいね、彼女いない歴=年齢+キスなんてしたこのないっす………… は? 俺は若い頃結構派手な事してたぜって? 潰すよ……………?(何処かなんて皆さんの想像に任せる さて、今日は野菜マシマシポトフよー。 桜の木に寄りかかって日向ぼっこ、そして昼寝。 運動がてらそこら辺の道とは言えない道を散歩したり、またあの湖に遊びに行ったり。 あそこの戦場的なところには近づかない、いやそもそも行けない……。 これらすべてに前提的にアルさんと、がつく。 桜の木で日向ぼっこしてたらアルさんが乱入してきて抵抗するのも疲れたので昼寝。 運動がてら散歩しよつとすれば俺もついてくとアルさん乱入。 上半身裸で湖に飛び込むアルさんを眺めたり。 そう気がつけば早くもここに来て1ヶ月………。 「アルさーん」 「んー? なんだー? 」 「後何日位居座る気ですー?」 ふわふわソファに埋もれながら僕は本棚を興味深そうに漁ってるアルさんに声をかける。 「言い方がひどいぞおいおい……、まあ後、そうだな、明日くらいだな」 「急ですねー」 「仕事放り出して来たからなー流石にやべえかなと」 えー? 「なんですかそれーまあでも、確かゼンブレルなら以前行ったことあるので魔法(特殊能力)で一瞬ですね、」 使う魔法というのは前回も使った。 前に使ったシャドーゲートは不死人固有の技。 「影使い」と呼ばれる文字通り影を自由自在に操れる能力の応用の一つである。 ついでに僕には後一つ魔王として能力があるがそれはまた今度、 「その以前が何百年も前なのは置いとくとして、その頃ゼンブレルはこう言っちゃなんだが弱小国だった筈だぜ? なんでそんなとこにいたんだ? 」 ………そういえば僕の知ってる時代とかなり違うらしいからカルチャーショックが多い。 「あそこの王都で迷宮を運営してたんですよー、今埃かぶってるかな~? 」 「フリーダムライフ」では大抵のことができる、その中に迷宮運営というのがある。 ノベルでも見たことがあるかもしれないが、迷宮を作って中に入ってきた人を様々な方法でサービス(殺害)をしてダンジョンポイントを稼いでそれをお金に変換してたんまりゲットするという具合。 「………迷宮?」 するとアルさんがの眉間にシワができる。 「ダンジョンです」 どんどん深くなってくシワ、あめーじんぐ?。 「参考までに聞いておくが何……名前は? 」 「確か………影の神殿でしたねー」 見た目はとても綺麗で思わず見とれるほどの作り、入って一階は普通に観光目当てで来るプレイヤーが多かった。 そしてダンジョンとしての神殿は地下一階から、まず地下一階は部屋が真っ暗で決まった道を進まなければいつまでたっても先に進めないようにしてある。 地下二階から地下5階までは機械型モンスターを配置して、プレイヤーを足止めする算段、 地下6階は中ボス、固有技能で作ったオリジナルモンスター。 「暗黒の機械兵」 見た目はその名の通り黒い、 大きさは15m以上、腕は4本それぞれに、剣×2、マシンガン×2と言う ファンタジーにはあまりないほうがいい武器を搭載している。 魔法も幾つかスクロールされているからかなり厄介だ。 地下7階から地下9階までは機械に加えて、死霊系モンスターを配置、 地下10階には中ボス2、こちらも固有技能で作ったオリジナルモンスター「花魁」 黒い生地に桜の模様のついた浴衣を着ており美人な女性にしてある、死霊系の上位 「死霊の王」を4体くっつけてできた、 種族名なら多分「死霊女王」かな?。 ちなみに上位の上は魔王 11階は中ボス3「漆黒の騎士」 12階はボスとして僕が出ている、 廃人プレイヤーに結構人気だった。 「……………神殿? 」 「? ええ」 すると額を押さえて苦々しく呟いた。 「神殿って言える建物なんて一つしかねえな……………城のすぐ裏にある闇の神殿か…………? 」 「なんですか闇の神殿って」 そんな名前の神殿初めて聞いたんだけど………………。 「誰が作ったのかわからねえんだがな、一階はすげえ神秘的で人気なんだがよ、そこの祭壇の所に地下へとつながる階段があってな、そこを進むと真っ暗で何も見えねえ上にいっくら歩いても歩いても同じ所歩いてる感じがする謎の多い神殿だ」 てことは十中八九僕の迷宮で間違いない。 「それ多分僕の運営してる迷宮ですね~」 「……………あそこが迷宮何て知らなかったぞ」 片手で頭を押さえているアルさんを見ているとなんか眠くなってくる。 「500年前までは結構人気でしたよ~? 」 主に廃人プレイヤーの方々に。 「迷宮に人気なんてあんのかよ………て、おい? 」 もう寝ちゃおう、眠い……。 うつらうつらと、暖かい中僕は夢の世界に旅立っていくのだった。

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