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Ⅵ【ファウスト】第57.5話 (おまけ+)⑭

《おまけ+》 - Romantsch(ロマンティッシュ) hört(ホルト) nicht(ニヒトゥ) auf(アウフ). 〔ロマンチックが止まらない〕⑭ - ユキト…… お前は凄いな。 たった一人でハルオミさんの《トリスタン》に立ち向かい、《トリスタン》を止めてしまうのだから。 俺にはできないよ。 そうさ…… 俺の手は股間の膨張した突起物を握ったまま、固まっている。 お前の言う島バナナは、少しはジャイアント・キャベンディッシュに近づいたか? フッ……ダメだな。 これくらいでは、まだ島バナナの域を出ないのだろうな。 だけど。だから引き返せるんだ。 暫くすれば解凍されて、カチカチ氷バナナから垂れ下がったいつものバナナに戻れる。 皮の中に(おごそ)かに隠れてな。 お前のお蔭で、人の道を踏み外さずに済んだよ。 ありがとう、ユキト ごめんな、俺のジャイアント・キャベンディッシュ 解放してあげられなくて。 ……ハルオミさんは、どうなんだろう? 元が元だ。 あの大きさだけに、今の状態でもすこぶる大きい。 引き返せるのだろうか? ……あ。ハルオミさんが、お股のバナナから手を外した。 良かった、引き返せるんだな。 ……とすると。 もし、あのまま続けていたら、もっと大きく成長していたのかッ ………人智を超えている。 人が挿れるものではない。 挿れたら最後、人生観が変わる! 一体、どこまで大きくなるのだろう? これは、雄としての学習だ。 雌の淫らな性的興味ではない。 俺は巨根好きではないのだから! ……今度、どこまで膨らむのか、後学のためハルオミさんに見せてもらおう! いきり立ったソレは、固いんだろうなぁ。やっぱり~。 大丈夫。ハルオミさんだから、限界まで膨張しても一人で戻せるさ。 シュヴァンツ カイザーだからな! 『シュヴァルツ カイザーだよ』 ハルオミさんの会話がまともだっ! 余程、心にショックを受けたのだろう。 恐るべし!白ブリーフ! 『ユキト……お前は兄が白ブリーフをはいていると、今日まで思っていたのかい?』 「はい。兄上は青春真っ盛りだと」 『アラサーだよ、アラサー!アラサー白ブリーフかい?私は、どこまで白ブリーフを愛してるんだっ!』 あ、黒のブーメランパンツから陰毛の生え際が見えなくなった。 ハルオミさんの《トリスタン》を萎えさせるなんて。 恐ろしい…… 白ブリーフの効果たるや、絶大だ♠ 「ナツキ?兄上、白ブリーフじゃないんだけど?」 ギャー!! 俺に振るんじゃないッ そもそも、俺はブリーフだと言ったが、白ブリーフとは言ってない。 白ブリーフは、お前の妄想だ!ユキト! 『あぁ、そうか……そういう事だったんだね』 どうしたんだ? なに一人で納得してるんだ、ハルオミさん? 『君は妻なんだ。私に遠慮する必要ないんだよ』 「俺……遠慮してないけど」 『謙虚だね、君は。なにも言わなくても分かるよ。私はシュヴァルツ カイザーで、君の夫だからね』 ~~~♒♒♒~!! なんだっ、いま背筋にゾワワァって~~ 冷たいものが走ったぞ。 『アキヒト君。すまないが、クローゼットを開けてくれるかい?』 「え、はぁ」 『上の……そう、その棚だ。引き出しごと持ってきてくれるかな』 「………………!!」 どうしたんだッ、アキヒトッ 『閃光の魔弾』とαに恐れられる、エースパイロットのお前が凍りつくなんてッ。 アキヒト、お前はなにを見てしまったんだッ? 「……統帥」 アキヒトが青ざめた声を絞り出した。 「これは……」 それを見たユキトの目が、冷え固まっている。 なんだッ、どうしたんだッ 「俺にも見せろ!」 「統帥ッ」 「ダメだよッ、ナツキ!」 二人を押し退けて、アキヒトの抱える箱を見た。 ゾワゾワゾワァ~~♒♒♒ 「なんだ、これはァァァァーッ!??」 箱の中、ところ狭しと並ぶ…… パンツ、パンツ、パンツー!!! 「君達のいる政府専用機は、私個人専用でね。パンツも全部、私物だよ」 ブーメランパンツ(←愛用) ボクサーパンツ ローライズボクサー トランクス ビキニパンツ ……ユキトと同じ、後ろが紐だ。 これは……ユキトのよりも際どい。ほとんど紐だぞ。ハルオミさんの大きさじゃ、絶対収まらない。 どうやってはくんだ? ……ブリーフもある。 白、黒、ピンク、青、緑、オレンジ、パープル……って、ゴムかっ! 「あれ?布が混じってる」 『(ふんどし)だよ』 「サランラップ?」 『ナツキの新鮮なバナナに巻こうと思ってね★』 透け透けだなっ! 丸見えだな! パンツじゃないな! ビリッ 「俺が、統帥のモンキーバナナにラップしますね♪」 「するなーッ!」 俺はジャイアント・キャベンディッシュだー! クシャッ アキヒトから取り上げたサランラップを、丸めて投げ捨てた。 「兄上……なぜ、こんなにパンツが?」 『分からないかい?ユキト。パンツはね、自分のためにはくんじゃない。パートナーのために、はくんだよ』 「どういう事ですかっ」 『パートナーを悦ばせるための勝負パンツだよ! パートナーのどんなリクエストにも対応できるよう、ありとあらゆる勝負パンツを常備しているよ』 「兄上っ!」 ユキト、なにウルウルしてるんだっ。 ここ、感動するところじゃないぞ。 目から鱗じゃないぞ。 『君の勝負パンツ リクエストは、白ブリーフだったんだね』 ………………え。 俺~~~?? 「夫婦の間に遠慮はいらないよ。……アキヒト君、白ブリーフは左から3列目の1番上だ」 「あぁ、これか▽」 「とるなっ、アキヒト!」 『さぁ!!白ブリーフプレイをしようじゃないか♥』 ギャアァァァ~~~!! やーめーてー♠♠♠ 〈切なさは(フー)止まらない〉

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