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名前

長い長い始業式が終わり、保健室で春咲…歩叶君が来るのを待つ。 「コンコンッ」 「失礼します」 「あの…歩叶君…」 「あ、歩叶君?!春咲でいいですけど…」 「駄目かな?」 恐る恐る聞いてみる。 「彼方様が言うのであれば結構ですけど…」 「待って!僕の事も様付けじゃなくて普通に彼方って呼んでくれないかな?ついでにタメ口でお願いします…」 「は、はい…でも、流石にタメ口というのは…」 「お願い!」 自分より大きな歩叶君の事を見つめる。 すると歩叶君はそっぽを向いてしまった… 「わかった、彼方」 「ありがとう」

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