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左手はムリ
歩叶君が布越しから僕の左手を握ってきた。
するとまた祓ってしまった。
「ごめん…左手は布越しでも触られたく無いんだ」
左手はとても汚いから…触られたいんじゃ無くて触らせたくないんだ…
「キーンコーンカーンコーン」
鐘の音ではっとする。
「やべ…鳴っちゃった。流石に初日からサボりはキツイから俺行くわ…じゃ、また」
そう言って彼は走って行ってしまった。
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