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一人分空いてたスペースを詰めて座る 「碧はいい子だな」 「……」 頭をグシャグシャに撫でられる ………………環、すごい嬉しそう 「はい。キスさせてあげる。ん」 そう言って環は目をつぶった …………どこがご褒美なんだ! 誰が得するんだ! もう、いいか……… 目をつぶってる環、可愛い……… そっとキスをした 目を開けると、とびっきりの笑顔で環はこう言った 「俺の方がいいの……?」 「…………」 「答えて。碧」 もう……こいつ、嫌…… ただの羞恥プレイだろ! 「俺の方がいいって言って」 耳元で囁かれて体がゾワッとした 「なぁ、言えよ」 キスしながら甘い声で迫ってくる 「データ、守りたいだろ?」 もうやだ 「…………………お前の方がいい」 環は少し照れ笑いをしてから抱きついてきた 「可愛い。碧」 ギューッと抱き締められると変な気分になる こいつは俺の事、どう思ってるんだろう? …………好きなんて言えない 『俺の事、好きなら何でも出来るだろう』って無理難題吹っかけてきそうだし それにやっぱり怖い 気持ちを伝えた途端、側にいられなくなるかもしれない 今はもう少し、このままで…………

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