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「も、もしもし?」 『如月?ごめん。もう帰っちゃった? 荷物!今日、朝から外回りで返せなくて、ごめん』 荷物…… 忘れてた 環の事で頭が一杯で………… 「ごめん。もう、家」 『届けようか?』 「いいよ!明日で!机の上に置いといてくれ」 その瞬間、後ろに違和感を感じる …………う、嘘だろ! ズブッとローターが入ってきた 「あ?あぁ!!」 『如月?どうした?』 何しやがる!! 電話中だぞ!? 「え……いや、なんでも……うっ」 『如月?』 ゆっくりと中に入れられる 動かすな!バカ環!! こんなのバレたら、ただの変態…………! 環を睨んでもニヤニヤするだけ 自分で取ろうとしたら手を押さえられてキスされた …………力が抜ける まずい!声でそう…… 「き、貴重品とか…………ないから! …………その、ままで……」 『分かった』 「ご、ごめん!今、忙しいんだ! じゃ、また!」 強引に着信を切る 「環………!」 「くっくっくっ!碧、忙しいんだ?」 「お前!何考えてんだよ!!」 「だって、俺の目の前で他の男と話してんのとか、腹立つじゃん」 お前が出ろって言ったんだろ!!

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