172 / 266

二人で一緒に出社した 如月は必死に手でキスマークを隠そうとするけど、全然隠しきれてない 同期にからかわれ上司に注意されて、女子社員には根掘り葉掘り聞かれてきゃーきゃー騒がれて如月はイライラしてる 病気みたいに大量につけたキスマーク 俺の独占欲の証 からかわれる度、赤くなる碧を見て笑う …………碧だ また囲まれてる 「今日、緑川さんと一緒に来てましたよね」 「あぁ」 「緑川さんって格好良いですよね!」 「…………」 「緑川さんって優しいですよね〜」 「あいつのどこが!あいつは……」 「如月!ちょっときて」 「……」 しつけ直さねーとな 人気のない給湯室に連れ込む 「会社で余計な事言ってみろ。 写真ばらまくだけじゃなくて皆の前で犯してやるぞ」 ギラッと睨む 如月の怯える様子にムラムラしてしまう 「何も言ってねーだろ」 小さい声で抗議する碧の顎をグッっと上げた 「俺は余計な事、言うなって言ったんだ。 あとは自分で考えろ」 「…………」 「今夜、お前んちに行くから予定空けとけよ」 「今日、同期の飲み会」 同期…… 雪村も来るのか…… 「…………断れよ」 「無理だよ。同期会だぞ!」 同期会、ラッキーて思ってるんだろうな あー!腹が立つ! 「何時に、終わる?」 「飲み会は、9時までだけど、二次会……」 「二次会も行くのかよ」 「だって久しぶりなんだ。 明日も会社あるし、多分、終電まで」 ………………雪村の奴 告白するなら終わった後だよな 終電………… お持ち帰りされたら、どうするんだ 「じゃ。迎えに行ってやるから電話よこせ」 「は、はぁ!?なんで…… いや、いいよ。自分で帰れる!」 「うるせーな。いいから電話しろ」 チッ 同期会か 嫌な感じだな……

ともだちにシェアしよう!