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第64話

「……気持ち……いぃ…変になっちゃいそう……だからぁあ」 俺は正気を保とうと必死に首をふる。 「うん……良かった。可愛いよ虹。もっと乱れて気持ちよくなって。」 その言葉を皮切りに、ティアの手腕に啼かされ、喘がされ、イカされまくった……気がする……。 後半……ほとんど記憶がなくて、、、。 我ながら不甲斐ない気分でいっぱい。 っていうか、発情期のティアと、全然違ってて戸惑いが隠せない俺……。 優しいんだけど意外とねちっこいんだ……って新たな発見。 でも、思ってたより身体はすごく軽くて。 朝食を作るティアの後ろ姿を見に、自力でソファーに歩いて行けちゃったし…… もしかしたら最後まで……してないのかな? 「おはよう……虹。もう少しで出来るからちょっと待ってね。」 いつもと変わらない柔和な笑顔に安心する。 テーブルを挟んで向かい合わせになって、あったかくて甘いココアをゆっくり飲んでほっとする。 トーストもふんわり甘くて幸せな気分になる。 「美味しい~。」 思わず呟いちゃう。 ふふ って笑って本当に嬉しそうに見つめられると……照れる……。 朝日の逆光を受けてキラキラしてるティアの綺麗な銀髪がすごく好き……。 優しい笑顔も長い睫毛も、笑うと少し目尻が下がる切れ長の目も、、、 ─────昨晩の妖艶なティアとのギャップが激しすぎるよ…。 色々と思い出しかけて、俺は慌てて朝食をがっついた。

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