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甘くて優しいねっとり感

ココside 「っふぁ……っ、あっ」 いつの間にか訳分からくなって、今は高揚感と罪悪感に似た感覚が余韻を包む。 「ご、めなさ…っ出ちゃった……」 恥ずかし過ぎて、今すぐ消え去りたい。 「ひゃ!?んんぁ……まら、イッたばっか…っ」 またゆるゆると扱かれチクチクと快感が神経を啄く。 「まだ全部出てないだろ。」 残滓を出そうと触れてくる。 「んぅっ!ハルの…」 「俺のはいいから」 そう言って汚れた手をオレに見せつけるようにして丁寧に舐めとった。 「……あま」 「っ!何やって……!汚いっ」 「お前、どこもかしこも甘いのな」 そう言いつつ最後に唇をペロっと舐めた。 その仕草がヤラシくて背中がゾクッとした。 それにぽーっと陶酔していると、今度はオレのモノに顔を近づけようとする。 「らめらってぇ……やぁっ、はずかし……」 「大丈夫。気持ちよくなるだけだから」 「ひぁッ…ぁあ…ンぁ…!?」 心の準備が出来てないまま、ねっとりとした温かいものが勃ったままのオレのモノに絡みつく。 そのせいで、間抜けな声が出てしまった。 「どこがイイんだ?」 「ぁあ…っしゃべんらいれぇ……っ!」 先端に息がかかって反射的に腰が浮いてしまう。 「やっぱり甘い」 「甘くないからぁ…っ!もう、許してぇ…ッ」 頭を引き剥がそうとするも体の力がどんどん抜けていくし、腰に力が入らないため全くの無力。 「なに?俺怒ってねぇよ」 「もう、らめなのぉ!きもちいのやらぁ…っ」 気持ちよすぎて訳分かんないし、ちゃんと上手く喋ることが出来ない。 目の奥が熱くなって、鼻もツンと痛い。 「泣くくらい気持ちいい?」 くちゅりと卑猥な水音を立てて、それを口から離しオレの髪を梳きながらハルが尋ねた。 それに対してオレはこくりと頷いて鼻をすするしか出来なかった。 「やらぁ…っもう許してぇ」 「やだって言われるともっとやりたくなるんだけど」 「っ…あぁ…それっ……スゴぃッ…あ」 先走りでベタベタ先端を掌でみがき回しをされる。 オレは信じられないくらいの刺激に悶えた。 無意識に腰が跳ね、尾てい骨からビリビリと電流のようなものが背筋を駆け抜ける。 「こうされると…ビリビリするくらい気持ち良いだろ」 「んはァあああッ…!そこ…びりびり…ふぁあっ!」 神経が焼き切れてしまいそうで、その快感が怖くなる。 いくら懇願してもやめようとしないハルに涙目で助けを求めた。 「も…イキたぃッ…!またイッちゃ…はぁぁあっ!」 「これで何回目だ?随分と淫乱だな。ただでさえエロいのに…これ以上エロくなる気…?」 「ひぁぁあ…んッ…そんなこと…わかんなっ…はぁああ…あぁ」 またハルの口に含まれ、キツく吸い上げられる。 それがまた堪らなく気持ちよくて頭が真っ白になった。 目がチカチカして理性がほぼ吹っ飛んだ状態で、せり上がってくる射精感を蓄積される。 「どうしよ…んぅ、あぁんっ!きもちいよぉ…っ!イくっひゃあぁん…っイクぅーっ!」 一際大きく腰を浮かせ絶頂を迎える。 じゅく、じゅるっと卑猥な音と共にまた残滓が吸い上げられる。 イッたばかりの敏感な神経はまた体を跳ねさせた。 「ヤらしいなぁ…ほんと」 口をそれから離し、また乱れた髪を梳かれる。 頭を撫でられながら意識が霧散してく中、その手の温かさが心地よくて頬をすり寄せた。

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