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Side W ※
Side W
おれと付き合って下さい、て言われたんだけど。オレのベッドにいつもみたいにヤツが仰向けに寝てるけど、いつもと違うのはそれをコイツが自ら率先してやって、しかもオレの腕引っ張ってベッドに誘い込んでるってところ。頭を掻くしかねぇ。どうすっかなって一瞬考えちまって、いや、答え決まってんじゃん。
「なんで?」
だってブンミャクおかしいでしょ。冷生 は大事なたったひとりの友達で、小松パイセンは優しくてかっこいい憧れの人。ならそのどっちかと付き合うもんじゃないの?ってか好きな人いたんだろ?
「嘘、でもいい、んです、形式だけ、でも」
鼻啜って何言ってんだマジ。頭おかしくなった?どういうことなの、嘘に付き合ってくださいってイミ?
「先輩な、ら、好きじゃなくても、付き合える、って」
誰から聞いたし。
「思って…」
話が見えなくてやばい。自分何言ってるか分かってんのかよ。
「冷生と小松先輩が仲悪くなった、おれのせ…」
…?あいつら仲はもともと良くなかったっぽいけどな。ンでそれとオレらが付き合うことカンケーあんの?
「付き合うってどういうコトだか分かってんだろうな?」
こくこく頷いちゃってまぁ、気軽なやつ。
「んぁっ、な、んでっ」
肩を齧る。シャツが腕で留まって、肌とシャツの色のコントラストに眩暈がした。少ししっとりしてる脇を舐めて、それから胸へ。涙は止まったかよ。
「せ、んぱっ…!」
「黙って感じてろって」
なんなんだこいつ。童貞はこれだから。付き合うってどういうことだか分かってねぇなまじで。
「ッふ」
男ってまじで胸ないんだな~って思いながらこいつの胸のソレの周り舐める。でも意外と筋肉あるのな。押し返してくる感触が気持ちいい。オレの口へ胸押し付けてくるみたいに背筋曲がってぴくぴく引き攣ってて、なんかすごいえろい。身体も引き締まって腰細っ。なんかちょっとオレのアレがずくんってなったわ。
「も、いつも、みたいにッし…ッ」
いや、オレやさし~からお前のお望み通りに、お付き合いってのがどういうものかレクチャーしてんだけど?腕を顔に乗せて熱い息吐いてもうそんな様見せられてさ。
「せん、ぱッ…」
あ~~~~もぉ、分かったってぇ。甘い声で呼んでくれちゃって、オレだっていっぱいいっぱいなんだって。ってかいつもみたいにって改めて考えると分かんないんだけど。
スラックスを脱がせて下着に手を突っ込む。前、少し勃ってんな。なんとなく気になって、前を弄ってみる。身体が電流通したみたいに一瞬びくってしていやいや、って首振る。こんな反応すんの?まじ?もしもっと触ったら、どんな姿見せてくれるのさ。
「待って、待っ、せんっ、んあっ」
「待たない」
全体的に撫でてたけどもう直接触っちゃうわ。コイツのソレのアレだけ手に取って、擦る。腰持ち上がっちゃっててオレの手の中に擦りつけてきて、なんかかわいい。
「せんぱっ、いい、いや、だめぇっ!んあっ」
だめじゃないって。付き合うってこういうことなんだって。それに。
「先輩じゃなくて、観月な」
「わっ…み、やせん…ぱっ」
聞いてないのな。オレの手の中で膨らんでいくコイツのソレ。腰跳ねまくり。コイツの手が止めようとオレの腕に絡んでくるのかわいすぎ。
「だめ、放しっ、あっ、あ、あ、」
顔隠してた腕が外れてシーツを握る。大きく目を見開いて、そんな怯えることかよ?
「せんぱ、だめ、いや、あぅ、あっ、いや、わ…の…みや…っせんぱっ」
コイツのソレを擦る手を速める。息を呑んで首を振ってオレの手を見つめて忙しいやつだな。
「も、あっ出、る、出るか、らっ…!」
「おう、出せ出せ」
ああそうか、コイツあれだ、オレの手でイかせたことないんだったわ。
「汚れ、わし、のみ…や、せんぱ、汚れちゃ、ああっ、あんっあ…ッ」
そうそう、前にコイツに自分でいじらせて勝手に出してオレが少し不機嫌になったんだよな。
「出せって、いいよ、出せ」
「あっああっ、せんっ」
やっぱダメ。手を止めて根本掴む。大きく息を吐き出してコイツは潤んだ目でオレを見た。やば、また下半身ちょっと重くなってきた。
「観月ね、先輩じゃなくて、観月。分かる?み、づ、き」
付き合うってそういうことなのよ、分かってないでしょ。
「み、づき…せんぱ…」
はぁはぁ肩で息してオレを見つめる。イヤとかダメとか言っておきながら出したいよな、分かるよ。手の動きを再開させてそれから間もなかった。
「んあ、だめ、出る、んあああっ、あああ」
うん満足。白く濁ったよく見るやつがオレの手とコイツの腹に降っていく。オレの手の筒の中でコイツは腰を押し付けて絞り取らせていく。
「ごめんなさ、い!ごめっんなさ…っ」
すぐに飛び起きて白く濁ったやつで汚れたオレの手を包み込んで、どうすんの?って思ったらコイツ、オレの手舐めはじめたんだけど。
「いや、ティッシュあるから…っつうかさ」
オレの飲ませてたけど自分の舐めるの抵抗ねぇのか。オレがそうさせたのか。オレの出したやつ舐めさせたしな、実際。
「お前好きなやついるんだろ?いいのか?」
なんでかね、無理矢理抱いちまえばいいのにさ、オレ。もう泣く顔見たくないなんてアホか。イった顔すげぇ良かったからコイツのことまた気持ち良くしたいだけなんだけどさ、多分。
「な、んで…」
「いやオレが聞きたいってそれゎ」
そのままベッドの脇に放り投げられたローションの容器を手に取る。何それ?って顔で見つめてきて、飲みもんじゃねぇからなこれ。
「まぁいいわ。とりあえずケツ向けろ」
ロマンもへったくれもねぇわ。コイツは小さく頷いて素直にいつも通りのコトみたいに従うのがなんかイラってした。
「な、にす…ッ」
いきなり垂らしたからビビった?粘り気のあるローションがコイツの尻を伝っていく。塗り込むようにして、いつもテキトーに突っ込むソコを指で撫でていく。
「は?フツーに慣らしてんだけど」
付き合うってそういうことなんだけど、マジで理解してない?コイツのお付き合いの認識どうなってんの?危なくない?いきなり突っ込むものだと思ってんの?…、…いや、いつもそうしてるのオレなんだけどさ。
「どう?」
まず中指。ぎゅって締め付けられた。内を掻き回すみたいに少しずつ入れていく。
「なんか、変、な、感じ、しま、す…ッ」
嫌だな、何してんだろ、オレ。何がレクチャーだよ。あれ?もしかして練習台に付き合えってこと?初めてが恥ずかしいから?でもコイツ初めてじゃねぇじゃん?っていうか相手女?男?あのガキんちょがあまりに平然としすぎて男前提に考えてたんだけど?
「女だったら多分この辺にイイトコロあるはずだから」
オレやさし~先輩だからさ、オレの経験を後輩に教えてあげるよ、仕方ねぇわな。多分この辺、って感じにぐりって指曲げる。もう一本指入るんじゃね?ってことで薬指を入れてみる。
「指の爪はちゃんと切っておけな」
嫌だな。コイツが女の子抱く姿とか想像したくねぇんだけど。あのガキんちょっとくっついたってあのガキんちょ絶対抱かれる気ないだろ。
「指のつ、め…?っん、く」
「女の子の中が傷付いちゃうだろアホか」
へ?ってすごい変な顔してオレのこと見る。なにその顔。
「女、の、子って、何、です、かぁ、あっ…」
テキトーに動かしてたらコイツいきなりがくって体勢崩した。
「好きな人いるんだろ?」
もういい感じなんじゃない?多分。男のケツなんて具合分かんないし。ベッドの下に雑に突っ込んでる引き出しからゴム出して開ける。
「あの、」
「ああこれコンドームな。きちんと着けろよ」
もうマジで嫌なんだけど、泣きたいわオレ。なんでだよ、オレが最初に唾つけたのに最悪だろ。
「で、でも…今まで…ッ」
「お付き合いってのはそういうもんなんだよ」
コイツが誰好きだろうが関係ないんだよな。そう。あ~あ。コイツの好きな女がコイツの意味分からんセックスに付き合わされるのはかわいそうだもんな。マジで嫌だ。コイツが女抱くとか。オレのムスコにゴムつけて、仰向けにさせてそこそこ良いカンジになったっぽいソコに押し当てる。
「舌噛むなよ」
もうマジで泣くわ、こんなん。娘を嫁に出す父親ってこんなカンジ?オレやさし~からね、涙もろいし。
「は、はっ…」
全部入った。いつもより抵抗ない。笑ってるみたいな変な呼吸の仕方してて、ちょっとやべぇかなって思った。目の横に涙溜めてて、なんか特に考えもなく舐めちゃった。飴みてぇって思ったけどちゃんとしょっぱかった。中が引き攣ってオレのこと奥に奥に引いていこうとするけどまだ動かない方がいいかも。中が慣れてくれるまでオレはコイツのおっぱいをまさぐる。指に引っ掛かる感覚が面白くて胸のソレを両手でころころしたり揉んでたらコイツは指を噛んでなんか声抑えてて、いや聞かせろよなって話。
「声は聞かせるのがマナー」
いや知らないけど。声やめろって言ったのオレだしね。でも付き合うってのはこういうことなの。
「で、もッ、変だからッ、おれ、声ッ」
上半身がびくんびくんってして、中がすっごい締めたり緩めたりしてもうこれ動いていい?よな?細い腰掴んで一回ギリギリまで引き抜いて打ち付ける。
「いっ…ぁッ」
マジでこいつどうやって女抱くの?嫌なんだけど。なぁ、ガキんちょ、お前納得できんのかよ?コイツの細いけど引き締まってる身体抱き締めて、シャツ越しのコイツの身体すっげぇ温かくてなんかもう顔見られたくない。もう頭働かせるの嫌でいっつも小松がいうサルみたいって言葉すっごい全くその通りでもう腰動かす以外したくなくてもうごめんなって誰に向けてるのかも分からなくてとにかくコイツが女抱くのが嫌過ぎる。
「あっ、激しッ、みづ、きせッ」
耳が溶けそう。頭ももう沸騰して爆発するんじゃないか。諦めてくださいだ?ムリだって、コイツがオレのこと離す気ないんじゃん、このカンジ。オレもムリ。
「あ、あ、だぇ、そこ、いやぁッ…!」
もっと聞かせろよ、もっと見せろよ。離すなよオレのこと。オレ離せないよお前のこと。
「そ、こ、だめ、そこだめぇ、そこだめっ」
シーツぐっちゃぐちゃ、お前の顔もぐっちゃぐちゃになってんぞ。そんなんでスキナヒトとかいうの抱けんのかよ。ムリだろ?ムリだよな?オレにだけ抱かれてろよ。
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