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(Side晴也)

買い物も終わり、元の雑貨屋に帰ると…………… 晴「なにあれ………………」 薫「かわいいだろ……遥が選んだんだ」 そこにはでっかい黒猫を幸せそうに抱えた鈴がいた……………… 鈴が俺に気づき、近づいてきた 鈴「晴也、これ、もらった……」 晴「よかったな、かわいいな、この猫」 鈴「これ…………昔の俺らしい……」 晴「髪染める前の……?」 その質問に鈴がこくこくと頷き答えた 晴「そっか……こんな感じだったんだな~ 昔の鈴……か…………」 鈴「みたい……か?…………」 晴「みたい…………けど、今のままでも好きだぞ?」 鈴「そ、そっか……………………」 俺がそういうと鈴は嬉しそうに笑った でも、黒髪の鈴か……………… 晴「…………みたいな((ボソッ」 鈴「………………………………」 晴「ん?鈴、どうした……?」 鈴「お、俺、黒に戻そうと思う……」 晴「どうして……そう思ったんだ……?」 鈴「俺がこの髪色にしたのは……優人のせいだ…… だけど、今となっては優人は関係ない…… それに……………………………………」 晴「………………それに?」 鈴「晴也には、俺の全てを知ってほしい……から………………」 なに、この可愛い生物……………………

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