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(Side晴也)
俺たちはいつもこの教室でお昼を食べていた
もちろん、いつもの6人組でだ
だが、いつもと違うのは俺と鈴が番になったことだ…………
その事でいつもより注目を浴びている気がする……………………
特に………………
鈴の列の1番前にいる、秋と優人からの視線だ………………
いや、秋は優人のことを見ているのだが
優人が鈴のことをずっと見ている………………
遥の予想は当たったようだ………………
警戒しなくては…………………………
最悪なことに……今度は文化祭がある…………
文化祭では俺は生徒会の仕事をしなくてはいけない
そうすると鈴と一緒にいる時間も必然的に短くなってくる
サボりてぇな………………
ま、かな先生に殺されるからしねぇけど……
生徒会を指揮しているのは国語の先生の
杉田加奈子[すぎたかなこ]先生だ……
先生は明るくていい先生なのだが
怒ると怖いことで有名だ………………
優しいだけの先生がよかった………………
あぁ、鈴が心配だ………………
心配するような事態にならないように……
入念に策を練っておく必要がある…………
鈴…………俺頑張るからな…………
そう、思いを込めて鈴を見つめた…
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