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リクエスト番外編 温泉(Side鈴)
…………あの例のレイプ事件があってから1ヶ月がたった……………………
晴也はあの事件以降、俺に手を出してこない……
この間だって………………
…………………………
晴也の手、大きいな………………
触りたい…………………………
そう思って晴也の手をチョンっと触ると……
晴「うゎぁあっ!!……ご、ごめん!!」
と、飛びあがり、俺と距離をとった……
そんなに距離取らなくてもいいじゃんか……
鈴「…………………………べつに、大丈夫……」
………………………………
こんな感じで…………まっっったく、触ってくれなくなった………………
確かに退院した直後はトラウマがあった…………
けど!!もうないし……ここまで拒否されると俺も傷つくっ!!
かといって…………自分で誘う勇気もない…………
どうすれば………………………………
………………………………
鈴「ということなんだ」
遥「………………………へぇー」
薫「………………誘えばいいじゃねぇか」
朱「だから!恥ずかしいんでしょ??」
こんなに時間をかけて話したのに…………
興味なさげな遥と、くだらねぇと吐き捨てる薫を無視して親身に相談に乗ってくれそうな朱雨に相談する
鈴「朱雨〜、どうすればいいんだ…………」
朱「んー………………俺は攻めじゃないからな〜」
遥「…………え?そーゆー問題?」
鈴「…………絶対違う……」
とんちんかんな答えが返ってきた…………
朱雨…………使えない………………
と思っていると…………
薫「………………どこか気分転換しに行ったらどうだ?」
そのセリフに食いつく俺と朱雨
鈴「みんなで!出かけるのか!?!?
それいいな!!!!!」
朱「ええ!!みんなでお出かけ?
いいねいいね!!!
俺!遊園地がいい!!!!」
鈴「えー!俺温泉とか行きたい!!」
朱「ジジくさ…………」
鈴「あぁっ!?」
遠くで見つめる遥と薫からは冷たい目が向けられた……………………
遥「………………ばか薫…………」
薫「いや…………
…………2人でいけって意味なんだけど」
きゃいきゃいと騒ぐ俺らをみて
薫と遥は溜息をつき、諦めモードでこちらを見つめていた………………
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