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BAD★END
※もしも九章の最後で上代が助けに来なかったら…という兄弟で4Pifエンドです。
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「お前をお前として愛せる人間が俺たち兄弟以外に居ないんだって、一体いつ気付くんだ?」
そう言われて目の前が真っ暗になった。
ずっと、目を背けてきた事実。
認めたくなかった現実が今、目の前に晒されていた。
「上代が何をしてくれた? ただお前を弄んで、和穂の身代わりにしただけだろう」
「ッ、」
「俺たちはお前しか見ない。身代わりなんて必要ない、紫穂しか要らない。それはこの先もずっと変わらない。俺たちが与える愛以上にお前が欲しいものって、何なんだ?」
これこそが求めていた物じゃなかったのか? 諒に言われて俺は足元に崩れ落ちた。
「無駄な抵抗はもう止めろ。お前は俺たちから逃げられない」
「あっ、」
諒は崩れ落ちた俺を後ろから抱きしめると、その首筋を舐め上げた。寒気の様に全身を襲う感覚に、何故か今はホッとする。
ぶるっと肩を震わせた俺に耳元で諒が笑い、いつの間にか目の前に立っていた和穂が俺の顎を取るとニヤリと口角を上げた。
「和穂…ぁっ、ん…」
呟いた瞬間にキスされる。優しさの欠片もなかったあの日とは大きく違う、ねっとりと絡め取るようなキス。後ろからは相変わらず諒が俺を抱き込み首筋を舐めたりキスを落としたりしている。
シャツの中に入って来た諒の手は、迷いなく胸に辿り付き突起を摘まみ上げた。途端、あられもなく上げられた俺の喘ぎに興奮した和穂が、その場所を奪い取った。
「ちょっと、僕だって欲しいんだけど!? 諒兄ぃ、紫穂ちゃん立たせてよ」
出遅れた由衣が不満を零すと、諒は和穂に弾かれた手を俺の腰に当てて持ち上げる。俺は為すがまま、両膝を立てた形で起き上がらされた。
由衣は俺に口付ける和穂との隙間に体をすべり込ませると、そのまま俺のスラックスのジッパーに手をかける。
「うわ…紫穂ちゃんやぁ~らしぃ。んふっ」
「ンぁああッ!」
一度諒に汚され濡らされたそこは、乾ききる前に再び欲を溢れさせ蜜を滴らせていた。それを間近で見た由衣が何の躊躇いもなく口に含む。和穂の口から逃れた唇は歓喜の悲鳴を上げた。
シャツのボタンはいつの間にか全て外され、後ろから引っ張られる感覚に手を伸ばすとそのまま布は引き抜かれ色付いた素肌を晒す。
諒は首筋から背中にキスする場所を移し、脇を撫でる手を段々と下へおろす。そうしてその手が辿り着く場所を予測した俺は、恐怖ではなく期待に胸を高鳴らせた。
心のどこかが、大きく壊れていくのを感じた。
◇
「あっ! ンっ、んんっぁっんっ」
永遠に目の前の和穂に口づけられながら、後ろは初めて諒を受け入れ喜んでいた。
遠慮のない下からの突き上げに体全体が揺れるが、それは上から和穂の唇に抑えられ、どちらからも逃げようとする腰は由衣に与えられる口淫で更に逃げ場を失う。
「あっ、も…んんっあ! やぁあ"ッ…ぉかしくっ、なるぅうっ! あっ! ンあ"っ!」
自分が何が欲しくて、どうして兄弟たちから逃げていたのかなんてもう、分からなくなっていた。寧ろこのまま、与えられる行き過ぎた快楽に飲まれてしまいたいと思った。
期待して裏切られるのはもう十分だ。
それよりも今は、例え仄暗い許されぬ道を歩んだとしても…決して裏切られない安心感が欲しかった。
「紫穂ッ…紫穂、っ、」
バチュッ、パチュン…ぐちゅっ、ぱちゅっ
「やっ! やっ、あ"ッ、諒っくん! あぁあっ!」
「はぁ、シーちゃん、離れないで。ん…、ん…」
体内を抉るような激しい揺さぶりに背を弓なりに反らし、目の前の和穂に抱きつく。すると他の男で感じている事に腹を立てた和穂は、口から溢れさせた唾液を舐め上げそのまま噛み付くように唇を塞いだ。指は俺を咎める様にして胸の突起を引っ掻く。
「ンッ!! …んん"っ、ふあっ…あんぅッ」
更にそれを下から見上げていた由衣は、嫉妬に駆られた瞳で俺を睨み舌を巧みに動かした。
「ひほひゃん…ほれ、ひもひぃでひょ?」
「やっ! やっ、由衣そこでしゃべっ、あっ! ンあっ!」
兄に尻を犯され、半身に口内を犯され、蜜を零すペニスは弟の口の中。
どうしようもない背徳感に、気付けば俺は恍惚とした笑を浮かべていた。
「あはっ、はは…ひあっ! あ…あぁぁああぁぁああっ!!」
飲み込まれた先は深い深い罪の底。
もう、二度と這い上がることのできないその場所は、だがどんな美しい場所よりもきっと…
俺を幸せにしてくれる楽園になる―――
END
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