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 くんっ、と鎖を引っ張られ、俺はそれに従うようにして身体を起こす。もうふらふらだけれど、俺に逆らうことなんて許されていない。よたよたと四つん這いになって智駿に寄っていって、そして胡座をかいている智駿さんの下腹部に顔を埋めた。 「は……は……」 「がんばって」  指がぷるぷると震えてファスナーが上手く下げられない。それでもやっとの思いで下げることができれば、俺はためらいなく智駿さんのものに指を添えて、ぱくりと咥えた。 「ん……」  フェラ、久々だなあ。智駿さんは俺をイかせることばかり考えてエッチしているから、あんまりフェラをしてと言ってこない。でも、俺はフェラが大好きだった。智駿さんに跪いて智駿さんのものをしゃぶっていると幸せな気分になるから。特に今日は……俺だけが裸で首輪と手錠までつけられているから、奴隷になった気分になってドキドキする。 「んっ……んっ……」 「顔とろんってしてるね」 (だって……美味しいから)  頭を撫でられて、俺は幸せいっぱいの気分で智駿さんのものをしゃぶる。久々のフェラ、ほんとうに嬉しい。口いっぱいに智駿さんのものをしゃぶっているとうっとりとしてしまう。あんまりにもフェラが楽しくて、またアソコが濡れてきてしまった。チンコからたらたらと溢れているエッチな汁が俺の太ももを伝っていく。 「んんっ……」  俺がしゃぶるのに夢中になっていると、後頭部を掴まれてぐぐっと引き寄せられた。ずず……と口内に智駿さんのものがはいってきて、俺は素直にそれを受け入れていく。 「ちょっとひどいことするね」 「ん……」  智駿さんは少しだけそれを引き抜くと、またゆっくり奥にいれてきた。それを、繰り返す。ゆっくり、ゆっくりと智駿さんが俺の口にそれを抜き差ししてくる。 「んっ……んっ……」  ちゅぷ、ちゅぷ、と音をたてられながら何度も抜き差しされた。まるで、俺の口がアソコになったみたいだ。俺の口が智駿さんの雄を受け入れているんだと思うと俺の被虐心が悦んでしまって、抜き差しされているのは口だと言うのにアソコまできゅんきゅんしてきてしまう。  俺がそうして歓んでいるから、少しずつ抜き差しの速度をあげられていって、苦しさがでてきた。でも、この苦しさがイイ。好き。唾液が口からだらだらとこぼれてしまって、それでも容赦なくちゅぷちゅぷと突っ込まれると、頭が真っ白になって気持ちよくなってくる。支配されている……そんな感覚がたまらない。 「んんっ……ん……」  智駿さんのものが堅く、熱くなってくる。そうなればさらに抜き差しは激しくなっていった。いつも俺のアソコを突いてくるようにぐんっ、ぐんっ、と上顎をこすりあげるようにして智駿さんが腰を動かしてくる。いよいよ俺の口がアソコに見立てられているといった感じがして、興奮してしてくる。  ずぼすぼとしばらく口の中を責められて、俺は軽い酸欠も相まってとろんとした顔でそれを受け入れていた。もっと激しくして欲しいな、噎せるくらいにガンガン喉の奥を突いて欲しいな……そう思うとアソコが熱くなってくる。でも、はやくこのおおきくて熱いもの……下の口に突っ込んで欲しい。アソコがうずうずとしてきたとき、ぬぽっと口から智駿さんのものが引き抜かれた。 「あっ……」  口からつうっと唾液が糸をひく。俺の唾液で濡れた智駿さんのものをみると、まだしゃぶっていたいと感じた。ガンガン口の中を犯してほしかった。なんなら、口のなかで喉奥にむかって思いっきり射精してほしかった。お尻にも挿れて欲しいけれど、口でもしゃぶっていたい。思わず智駿さんのものを目でじっと追って、もっとちょうだいって強請ってみる。  でも、今の智駿さんが俺のお願いをきいてくれるなんてことはなく。智駿さんは鞭でぱしんと俺の肩をうつと、にっこりと意地悪そうに微笑んでくる。 「じゃあ、僕にお尻向けて」  もっとしゃぶっていたかった……そう思うけれど、いざ挿れられるとなるとやっぱりソコに挿れて欲しくなる。智駿さんに命令された瞬間に俺のお尻はきゅんっと疼いてヒクヒクし始めた。  ゆっくり身体を起こして、四つん這い飲まま智駿さんにお尻を向ける。そして上半身を落として、アソコを突き出した。くぱ、くぱ、と挿れてアピールをしているお尻の穴が空気に触れてスースーとする。 「はは、やらしいね」 「んあぁっ……」  智駿さんが笑って、アソコをぱしんと鞭で叩いてきた。叩かれて一層お尻の穴がヒクヒクとした。もう挿れて欲しくてお尻を振ると、智駿さんの手が腰に添えられる。 「梓乃くん、ほら、挿れるからね」 「あっ……」  ぴた、と智駿さんのものの先端がお尻の穴にあてられる。智駿さんはそこから進んでこなくて……俺は寂しくてぐいぐいと穴を智駿さんのものに押し当てた。でも智駿さんは挿れてくれなくて…… 「あぁんっ……!」  パシンッ、と背中を鞭で叩かれる。

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