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***  夕食を終え、シャワーも浴び自室に戻った沙良は、ベッドの上でぼんやりとしていた。今日一日を波折と過ごせたことが嬉しくてしょうがない。抱きしめあって眠って、一緒に買物して料理して……まるで恋人みたいだなんて、そんなことを思って。胸がいっぱいで、心がぽかぽかとしてくる。  明日もまた会える、そんな当たり前のことが幸せだと思った。睡魔がやってくるまでの時間つぶしにスマートフォンをいじりながらも頭の中は波折のことでいっぱい。ぼーっとしながらブックマークをみて、沙良は手を止める。 「……」  例のアダルトサイト。気付けばサイト名をタップして、サイトに飛んでいた。波折と同じくらいの歳に思われる少年の、淫靡な姿を映した映像たち。サムネイルをみていると、波折の痴態を思い出してしまう。よくあの場面で理性が効いたものだと、いまさらながらに自分を褒め称えたい。正直なところ、沙良は波折とセックスをしたくてたまらなかった。 「あ……」  最新更新は、いつものアブノーマルプレイではなく、普通のセックスの映像のようだ。……今、求めていたものだ。波折とのセックスの妄想を掻き立てることのできる、現実味のあるアダルト動画をみたいと思っていた。沙良は迷うこと無く、そのサムネイルをタップした。
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