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沙良と波折は、資料室にやってきた。ほぼ物置として使われているここは、学園祭の期間で数少ない使われていない教室となっている。立入禁止の貼り紙が貼ってあって、来客などは入ってこれそうにない場所。二人は資料室の奥の方へ向かってゆく。
「ね、ねえ沙良……学園祭は? いいの? こんなことしてて……」
「今日の分は充分楽しんだので大丈夫」
「そうなの?」
「クラスのほうのお手伝いもちゃんとできたし」
波折は自分なんかに構ってないで学園祭いってこいと沙良に言いたいらしい。そんな彼の気遣いは嬉しかったが、沙良にとって今は波折のほうが優先だった。今日の学園祭は充分楽しかったから、あとはデザートが欲しいな、なんて。メイド服の波折を前にして、まともに理性を保っているなんて、酷な話だ。
「先輩。メイド服、似合ってますね」
「……嬉しくない」
「いいじゃないですか、すごくいじめたくなる感じがして、本当に可愛いです」
「……っ」
波折の顔がかあっと赤くなってゆく。これからされることを想像して、興奮しているのだろう。
「先輩。ご奉仕してよ。メイドさんなんだから」
とん、と沙良が波折の背後にあるロッカーに手をつく。息がかかるほどに迫られて、波折はふるふると瞳を震わせた。
「あっ……ん、」
沙良は波折の唇を奪って、そして膝を波折の脚の間にいれてゆく。レースのついたスカートをめくり上げていって、そして股間をぐりぐりとしてやる。
「んんっ……! んっ……!」
そうすれば波折はがくがくと震えだして、腰から崩れ落ちるのを耐えるように沙良にしがみついてきた。ふーふーと息をして、必死に熱を逃して……色んな人から触られまくった身体はずいぶんと敏感になっていて、ちょっとした刺激でも感じまくってしまうようだ。
「先輩」
波折の身体から力が抜けて、ふにゃふにゃになったあたりで、沙良は彼をキスから解放してやった。波折の涙で潤む瞳を覗きこんで、目を細める。
「俺に、ご奉仕」
「……はい」
ふる、と波折が震える。ずる、ずる、とロッカーに背中を預けながら波折はしゃがんでいって、そしてぺたりと座り込んだ。指先が、沙良のスラックスのファスナーに触れる。波折がちらりと沙良をみあげると……沙良はふっと微笑んだ。その瞬間、波折がぶるぶると震える。沙良の隠し切れない嗜虐心のにじみ出る微笑みで、イッてしまったらしい。沙良の太もものあたりを掴んでうつむき、下腹部が熱くなってじくじくとしてくるのに耐えている。
「……一人で興奮していないでください……先輩。はやく」
「はい……申し訳ございません……沙良さま……」
はあ、と波折がため息のような息を吐く。とろんと蕩けた瞳でもう一度沙良を見上げ、再びファスナーに手をかけた。ゆっくりファスナーをおろしていって、そして沙良のものを取り出す。まだ堅くはなっていないが、沙良のそれをみた波折は物欲しげに顔を赤らめて、そしてたまらない、と先っぽに吸い付いた。
「んっ……」
ちゅう、ちゅう、と波折が沙良のペニスを控えめに吸っている。べつに吸ったところでまだ何もでてこないというのに、そこから美味しい蜜でもでているかのように波折は美味しそうに吸っている。沙良が頭をなでてやれば嬉しそうに笑って、今度は竿にはむ、と歯をたてないように吸い付いてくる。目を閉じて、幸せそうにペニスに口でご奉仕している波折を見ていると、沙良のそこはわりとあっさり堅くなってきてしまって……
「おっきくなった……」
「……先輩、フェラ上手ですね」
「……ん、」
波折は大きくなった沙良のペニスをみると、目を輝かせて口の中に挿れていった。口の中いっぱいいっぱいに頬張って、そしてゆっくりと顔を動かし抜き差しをする。その満足気なうっとりとした顔をみていると、本当に波折はチンコが好きなんだ、とその淫乱っぷりに沙良は興奮してきてしまう。
「おいひっ……おいひいでふ……さら、さま……んっ……」
「ん……先輩、自分のお尻、ほぐして」
「はひ……」
波折が言われたとおりに、手をスカートの中にいれてお尻の穴をほぐし始めた。すでに波折の下着のなかはびっしょびしょなのか、すぐにくちゅくちゅという音が聞こえてくる。波折が前のめりになり、ペニスを咥えながら必死にお尻の穴をいじくっている。お尻をいじることでいっぱいいっぱいなのか口淫がおざなりになっていたため沙良が波折の頭を軽く掴んでイラマチオをしてやる。腰を振り、喉の奥を突いてしまわないようにペニスを出し入れしてやれば、波折は頬を紅潮させて歓んだ。
「あっ……んんっ……」
じゅぼじゅぼといっぱい出し入れをしてやれば、沙良の興奮も高まってくる。波折がお尻をたくさん弄って腰ががくがくとしてきたところで、沙良は波折の口からペニスを引き抜いた。
「はぁっ……ぁっ……」
つうっと波折の口とペニスの間を銀の糸が繋ぐ。沙良が波折の頭から手を離すと、波折はかくりと座り込んだ。
「先輩、下着脱いで、大きく脚を広げて」
「はい……」
波折がはあはあと息を荒げながら下着を脱いでゆく。スカートをたくしあげて太ももを露出していって、そして下着に手をかける。やはりというか当然だが、下着はいつもの男物だった。学園祭の女装で、外から見えない部分まで女物を身につける必要はないとわかっていても、沙良はちょっとだけがっかりとしてしまう。しかし、下着を脱いでぱかりと脚を開けば……もう、いやらしい。メイド服のひらひらのレースのついたスカートと、その中で勃ち上がってぬらぬらとてかっているペニスの不釣り合いさ。そしてペニスの下ではくはくと疼いているお尻の穴。非常にアブノーマルで、卑猥なその光景。沙良はしゃがみこんでそこを覗き込み……そして、スカートの中に顔を突っ込んだ。
「あっ……さらっ……さまぁっ……」
沙良は無言で、スカートの中で波折のアソコを弄りだした。すでに自分の指でほぐされた穴に舌を突っ込んで、ぐりぐりとしてやる。そして尻肉を掴んで大きく揉みしだいてやった。
「やあっ……! ぁうっ……んっ……だめぇっ……!」
スカートのなかだと、何をされているのかわからない。スカートがもぞもぞと動いて、その度にじゅくじゅくと快楽が迫ってくるから、波折はおかしくなってしまいそうになってふるふると首を振った。
改めて、今自分は女の子の格好しているなあって。そう思って波折はどきどきとしてきてしまう。ふわふわのメイド服を着てエッチなことをしている自分に、酔ってしまいそうになっていた。沙良に対して敬語を使っている、というのもまた、自分が沙良よりも下の立場にされているみたいでたまらない。今自分は彼に屈服しているのだ、というその意識が、波折をますます興奮させてゆく。
「あっ……はぁっ……」
沙良がスカートの中からでて波折の顔をうかがってみれば、波折はすっかり蕩けきっていた。アソコも舐めているうちにとろっとろになっていたし、この顔は予想済み。沙良はそのまま波折の太ももを掴んでぐいっと広げてやると、柔らかくなったアソコに自分のペニスをあてがった。
「あっ……んっ……」
「先輩。可愛い」
「はぅっ……さら、さま……いれてっ……ください……」
「んー、もう一声!」
「……さらさまの、おちんちん……おれのおしりにいれて、ください……!」
「へへ、おっけー」
沙良はぐい、と腰を突き出してペニスを挿入してやる。ずぷんっ、と勢い良くなかにはいっていけば、波折はびくびくっと震えながら沙良に抱きついてきた。
「先輩のなか、すっごい気持ちいいです」
「ほんとっ……? 嬉しい……」
「ほら、先輩、もっとご奉仕して」
「はいっ……」
沙良がぽんぽんと軽く背中を叩いてやると、波折がゆっくりと腰を揺らし始めた。ゆさ、ゆさ、と波折が揺れる度にメイド服のひらひらとした布地が揺れて、可愛らしい。上半身は露出が少なくてクラシカルな印象を受けるのに、スカートのなかはぐちょぐちょで動く度にぬちゅぬちゅと音がする……そんなギャップがたまらない。
「あっ、あっ、さら、さまぁ……きもちいい、ですか……おれのごほうし、きもちいいですか……」
「気持ちいいよ、先輩。可愛い」
「んっ……あぅっ……あっ、ここ……」
自分で腰を揺らしてイイところをみつけたらしい波折が、更に腰を動きを早くしていく。腰を突き出して、イイところにあたるようにゆっさゆっさと腰を振っている姿はたまらなくいやらしい。きゅうーん、となかが締まってくるのを感じて、沙良も腰を振り始めれば、波折はのけぞって甘い声を上げ始める。
「あぁんっ……! さらっ、さまっ……あっ……そこっ……きもちいいっ……!」
「ほら、波折先輩っ……ここ、好きでしょ……!」
「ひゃあっ……すきっ……そこ、だいすきっ……! ついてっ……いっぱいついてっ……!」
ズン、ズン、と思い切り突かれて波折は気持ちよさそうだ。身体をくねらせてよがっている。
いっぱい、いっぱい突き上げてやって、そして中出ししてやって。くったりとした波折は満足気にはーはーと息を吐きながら沙良に抱きついてくる。
「波折先輩」
「……さら……んっ……」
ふわふわと服を着て、こんなに可愛いなんて。可愛くて淫乱なメイドさんのご奉仕に、沙良も満足してキスをしてあげる。波折は幸せそうな声をあげてキスに応えて……唇を離せば嬉しそうに微笑んだ。
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