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波折は小学校の高学年になった。どうやらテストではいつも百点をとるらしい。家人が全くみてくれないから俺が代わりに褒めてやれば、波折は嬉しそうに笑った。
「お兄ちゃん、あの、」
「なに?」
「学校で、習ったんだ。いつも俺がやっていること、本当は女の子がやることだって」
そして、小学生高学年となると、性についても少し習うことになる。そこで、波折はようやく自分のいつもしているセックスへの違和感へ気付いたらしい。そういえば波折は娯楽品のようなものをほとんど持っていないから、漫画やドラマ、映画なんかで男女のセックスのシーンを視覚的にみたことはない。だから、今まで気づかなかったのだろう。
「波折。波折が学校で習ったのは、基本だよ。俺達がしているのは、応用編」
「?」
「波折がしていることは、すごいんだ。学校で習ったセックスなんてせいぜい繁殖のための作業だろう。俺達がしているのは、快楽の追求。生物の本能の行動じゃなくて、人間だけができる特別な行動だ」
「……お兄ちゃんが言っていることはよくわからないけれど、俺はすごいことをしているの?」
「そうだよ。だからさ、波折。いつもの。言ってみて」
でも、学校の先生が言う言葉よりも俺の言葉のほうが、波折にとっては特別だ。俺の言葉を、波折は信じる。
波折は服を脱いで、脚を開き、そして尻の穴を指でぐっと広げて、言う。
「お兄ちゃんのおちんぽ、ください」
波折は、俺のペニスを突っ込まれるのが大好きだ。かれこれ五年くらいかけて身体を開発してやっただろうか。そこら辺の女よりも敏感な身体になったんじゃないだろうか。ついでにいえば、性の概念がまだまだよくわかっていないため、羞恥心も薄い。自分の言葉や行動が卑猥なものだとわからずに、ガンガンいやらしいことをねだってくる。
波折は俺のペニスをみると、期待に満ちた瞳でそれを見つめてくる。子供が新しいおもちゃを買い与えられたときのように。子供がぱかりと脚を開いて挿入を待っている様子はなんとも違和感がある。
「あっ……あぁっ」
そして、そんな波折に挿入して興奮してしまっている俺自身にも、違和感。いつのまにかペドフェリアに目覚めたのかなあ、なんて思ったが別にそこらへんの子供には全く興味がない。この波折が自分の思うままに育ってくれていることに、快楽を覚えているのだ。
「あんっ! あんっ!」
子供の身体は、つるつるとしていて柔らかい。抱き心地はなかなかに悪くない。抱く、なんて言っても覆いかぶさるほどに波折の身体は大きくないから大抵は正常位かバック。もうちょっと身体が大きくなったら色んなプレイができるな、と思うとわくわくしてくる。
「あっ、でちゃうっ! あぁっ! きもちいいっ! きもちいいよぉ……!」
そういえば最近は波折も射精するようになった。きっとこれから徐々に大人っぽい身体になってゆくだろう。男っぽくなるにつれてこの可愛さが消えなければいいんだけど、なんて心配がないわけでもないが。
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