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ⅩⅡ 絶対無敵!愛の奇蹟♪【完】

「……駈の言葉にも合点がいった」 微笑みさえ色っぽい。 惚れた欲目? 「君は俺達の息子だ」 「俺ッ、セキセイインコは産めません!」 幾ら愛してたってインコは無理~っ 「君は産むよ」 ほら……と。 モフモフの胸の羽を掻き分けたそこには、小さな黒い金属がある。 これってマイク? 「未来からのね」 『僕の誕生日は7月7日だから急いでね。パパ♪ママ♪』 チュピピピピィー 青い羽が羽ばたいた。 喋らなくなったインコは、ピーちゃんに戻った。 7月7日生まれの君は『77』 『77』は、俺達二人の想いが通じ合うように 俺達の出会った過去に舞い降りた、幸せの青い鳥 俺達のキューピッドは、未来の息子 信じられないけれど 信じるよ 忠岑さんを幸せにしたい。 忠岑さんの未来を幸せにしたい。 きっと、未来の息子も想いは同じだ。 俺達は家族だから 幸せな未来を築こうよ 優しくって、あたたかい家庭 家族みんなで幸せになろう 幸せになるために俺達は生まれてきた。 君を幸せにするために 俺達は出逢って、君を生むよ。 待っててね、未来で逢おうね 忠岑さんと俺の子 「結納はこれでいいか?」 「アワワワワーっ」 これっ、会社の権利書だ★ 「列樹を貰うんだ。まだ足りないか」 ブンブンブンッ 冷や汗垂らして首を横に振る。 俺が社長だなんて、とんでもないッ なのに忠岑さんったら聞いてない。 「壬生グループの株も幾らか付けよう」 色香ある微笑は、俺の欲目じゃない。 黒瞳が欲に濡れている。 フワン ドレスのスカートをめくられて、下着を引き下ろされた。 露になったお尻に、ケーキのホイップをプルルンと乗せて…… 「可愛いうさぎの出来上がりだ」 もしかして? 「言っただろう。俺はうさぎが好きなんだ♪」 えぇェェェーッ 「7月7日は待ってくれないぞ」 もしかして★ まさかっ 忠岑さん、逆算してる? 我が子の誕生日から、ええっと……そのぅ~ 受精日を~~ グイッと腰を持ち上げられた。 列樹……って熱っぽい吐息をうなじに落とすものだから、忠岑さん……って呼んじゃった。 耳まで真っ赤だ~ 「Ωはαに逆らえない」 なぜって? 「君が俺を愛しているからさ」 小指と小指を絡めて、キスを落とした。 永遠の愛の誓い 「ケーキ入刀だ」 ホイップを割って注がれる快楽の渦さえも俺の幸せ あなたを幸せにします♥ ―完―

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