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「……」
裸になって浴室にはいった涙は、黙り込んで顔を赤くしていた。同性の裸なんてそんなに恥ずかしがるものでもないのに、涙はさっきのエッチが尾を引いているのか身体を隠そうとする。特に、さっき感じやすかったあたりを。猫背気味になって胸とかおへそを隠そうとして、俯く。ほんと、うぶで可愛いなあって俺はにやけてしまいそうになる。
「身体、洗いっこしよ」
「えっ、あ、あら……」
「ほら、涙。おいで」
「あっ……」
そんな風に恥ずかしがられると、男の性だろうか、余計に恥ずかしがらせたくなる。俺は涙を後ろ抱きにすると、シャワーをかけていって全身を濡らす。そして、手にボディソープをとると、涙に見せつけるように手のひらをこすり合わせて泡立ててみせた。
「か、からだ、洗う……の?」
「そうだよ。全身をくまなく、丁寧に、な」
「軽く、でいいってば……そんな、」
「いいや? 俺の涙だもん、俺が涙ことキレイキレイにするよ~」
肌をピンクに染めてふるふると震えている涙。上から見下ろすと、濡れた肌が怖いくらいに色っぽい。じゃあさっそく洗ってあげましょうか、と俺は涙の胸を両手で包み込む。
「あっ……」
「綺麗にするからな」
「あっ……ひ、あ……」
胸を、揉むように。くるくると大きく撫でてやる。涙の吐息はたちまち乱れていって、脚がかくかくと震えだす。手を後ろに回して、俺を必死になって掴んできて……可愛い。
「ん、涙……どした?」
「ゆ、……ゆき、……触り方……!」
「え? 触り方がなんだって?」
「ひゃっ……! やっ、や……!」
指先を乳首にあてて、細かく動かせば、涙は前かがみになって悶え出した。ぱっと口を両手で塞いで、声を抑えている。そうされると余計に燃えてしまって、俺はぎゅーっと涙の乳首を引っ張って、さらにこりこりとしてやった。
「だっ……だめっ……ゆき、だめぇっ……」
「何がだめなの、涙」
「いっ……いっ、……」
「イ?」
「いっ、……ちゃ、う……」
はあ、はあ、と息を吐きながら、涙はなみだを流していた。乳首をいじっただけでこうなっちゃうとか、本当に、可愛い。俺は濡れた涙の目元にキスをして、そして乳首をいじる指先の動きを緩めていく。
「イくの、いや?」
「はずか、しい……」
「なんで? 可愛いからいいじゃん」
「イッてばっかり、……そんな、やらしい身体、……結生、俺に幻滅したり、」
「しねえよ! 恋人にはエロくあって欲しいもんだよ、涙。ほら、イッていいよ」
「あっ……!」
また、涙の身体を可愛がる。乳首を弄りながら、今度は勃っていた涙のものを扱いてやった。ボディソープのおかげもあってか滑りがいい。乳首の先っぽを、指先でにゅるにゅると円を描くようになでて、下も音をわざと立てるようにして刺激してやる。涙は立っていられなくなったのかかくんと崩れ落ちそうになって壁に手をついたから、その体勢のまま触ってやった。腰を突き出すような格好をしている涙に後ろから覆いかぶさって……敏感なところをたくさん弄ってやる。
「あっ、あっ、」
「声、可愛い。もっと出せよ」
「やっ、……はげし、……むりっ、声っ……だめっ、だめっ……」
「だから恥ずかしがらなくていいよ。涙のこと、好きだから。エッチなところも見たい」
「ゆ、き……あっ……いっ、いっちゃ、う……いっちゃうっ……!」
びくびくっ、と震えて、涙は吐精した。「だめぇ……」なんてぼやきながら、俺の手の中でぴゅくぴゅくと精液を出している。涙は俺の手が自分の精液で濡れることを嫌がってか仕切りに「離して」と言ってきたけれど、俺は構わず扱いてやって、最後まで涙の精液を出してやった。
「はぁ……は、……」
「可愛い」
「ゆき……あっ……」
イッた瞬間に涙はふらりとよろめいて、俺にしがみつく。そんな涙が可愛くて、耳元に音を立てながらキスして、そして胸以外も撫でてやる。お腹と、太ももと……色んなところをやわやわと撫で回していって泡立てて。涙は俺に寄りかかるようにしながらぴくぴくと震えて、儚い声をあげていた。
「シャワーかけるからな」
「ん……」
本当は俺も涙に身体を洗ってもらいたかったけれど……あわよくばエッチな感じに洗って欲しかったけれど、こんなにとろとろになってる涙には無理かな、と思って自分でさっとボディソープで身体を擦る。そして、涙と一緒に自分の泡を洗い流していった。
綺麗に身体を流してやると、涙はとろんとして俺にもたれかかってくる。洗うときに身体を撫でてやったからか、イッたばかりの涙のものはまたゆるりと勃ちあがっていた。表情といい、身体の状態といい……恥ずかしがっているわりにエッチな気分になっているんだと思うと、興奮してしまう。
「どうする、涙。このままここでイかされたい? それとも、ベッドにいく?」
「……、」
「好きな方を選んでいいよ。どっちにしても気持ちよくさせてあげるからさ」
涙のものが、ひく、ひく、とヒクついている。物欲しそうな目をうるうるとさせて、俺を見つめてくる。答えを催促するように顎をつうっと撫でてやると、うっとりとしたように目を閉じて……ゾクゾクしてしまう。俺まで勃ちそうになって、もっと身体を触ってみたいという気持ちが湧き上がってきたときに、涙はようやく言った。
「ベッド……連れてって……」
恥ずかしそうに、且つ期待いっぱいの目で。ああ、たまらない。
「かしこまりました」
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