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第4話

ぐはあッ、なななんという威力。 やっぱ美形の微笑み(鼻水無し)は綺麗かつ男前すぎて別格。悔しいがノーマルな俺ですら一瞬どきどきしちゃったもの。そりゃ親衛隊も出来るわけですね、うん納得。 とか言ってたら、おや? 書記さまの身体がプルプルし始めました。 でもって──。 「わんわん、大……好き!」 「ハッ? うわぁあっ、待てちょっ、何でまたしてもーーッ!」 急に書記さまの腕に力が入り、ぎゅううううっと締められたら。 結果はもう分かるよね。 焦る書記さまの声を遠くに聞き。 再び意識を失うハメになった俺は、健勝ながら何故か川岸の向こうにいる祖母ちゃんに向かって、手を振ってみせた。 .

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