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フタリの和解⑩(※)

 速くすると達しそうだと判断した智裕は焦らすように、決定的な刺激を与えずゆっくりと、もどかしく動く。抜けるか抜けないかのギリギリまで引くと、ゆっくりとまた奥へ、そんな動きを続ける。  翻弄される拓海は生理的な涙が流れる。ゆるりゆるりと襲う快感が決定的な刺激を求める。欲するように腰を揺らすが。 「拓海、もう終わっていいの?」 「え……な、に……?」 「そんな腰、エロく誘わないで。俺、ヤバいから。」 「だって……は、あぁ…あ、やぁ!」  奥のポイントを硬い先端で突かれ、拓海の膨れ上がった自身からダラダラと透明が漏れ出す。  智裕は右手をプルプルと震える拓海を握り、これもゆっくりと上下に動かす。するとナカが智裕をかたどり締め付ける。    一気に限界がおとずれた。 「拓海…っ!」 「あ、ああーっ!」  智裕は再び両手で拓海の腿を持ち、激しく腰を打ち付けて絶頂に向けて拓海を攻め立てる。  手持ち無沙汰になった拓海は枕を握りしめる。 「あ、あ、はげし…っ!あ、やぁあぁぁ!」 「拓海、は?きもち、い?」 「いい、いいの、すご、い…あ、あ、あぁぁぁぁ!」 「すげ…もう、イく……あぁっ!」 「あ、おれも…おしり…あ、だめ、ああっ!イっちゃ…あぁぁあ!」  智裕は間に合わず、全てを拓海のナカに注ぎ込んだ。  その熱を受けた拓海はすぐに白濁を吐き出した。

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