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恋人になった夜⑧(※)

 その言葉を聞き逃さなかった直倫は少しだけ驚いたが、まるで肉食獣のような眼光で裕也を捕え一気に最奥を目指した。 「やあぁぁぁぁ…っ!」 「全部、挿入(はい)りましたよ……先輩。」 「はぁ……あぁ……ヤバい……ケツ、あちぃし……苦しい……。」 「先輩……俺もヤバいですから。ちょっと、こうしてます…。」  直倫は身体を倒して、裕也を抱きしめた。すると逞しい直倫の腹筋が裕也のソレに擦れてしまう。  裕也のナカも直倫の熱に支配されている。  ドクン、ドクン、と心臓の音も聞こえ、直倫の香りが嗅覚を犯す。 「直倫……。」 「はい……。」 「俺…は………直倫……が………。」  速まる鼓動が、興奮を煽る。 「す、き……だ。」  裕也は自ら引き金を引いた。  直倫は保っていた最深部の理性さえぶっ飛ばされた。  裕也の放った、たった3文字によって。

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