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「お前、なんて名前?あ、俺は比嘉健斗!」 なんだ?この馴れ馴れしいやつ。てか、教室に入ってからずっと俺のとこ見て来てたんだが、、 「…。」 「ねぇ!名前!!教えてよ!ねーー!」 健斗は俺の肩をグラグラ揺らして必死に聞いてきた。名前ごときでそんなに必死になることかってぐらいにそれはもう必死だった。 「……沼。…新垣沼だ。」 「沼っていうんだ!あ、沼ー!今日の答辞って誰やるのかな?」 「…知らね。」 「そっかー。なんかね!噂になってるんだよー!めっちゃイケメンで、テスト満点で合格した人がいるって!」 「………。」 噂になってる?どーゆーことだ?俺が答辞を引き受けたのはあのプリントを見た昨日だぞ…?まぁ、満点合格はしたが、俺はそんなに美形じゃないから…ってことは、この学校に満点のヤツが他にもいたってことか。 「沼ってイケメンだよね!てっきりそーかと思っちゃったw」 「まさかぁ」 「でも、満点なんて取れないよねー。なんか、この学校で異例の入試2人満点合格が出たって言ってたよ!もう1人の満点はメガネクルンクルンの髪の毛7対3のめっちゃガリ勉なヤツだったんだよー。見た目も中の下って感じでさぁ。」 俺か?俺なのか……噂されてるのって…でも、いや、たったな1日で……。 「全部昨日ここで働いてるねーちゃんから聞いた情報なんだけどねw」 「へぇー。」 まじか。 ーピンポンパンポンー ➖10分後より、第1体育館で入学式が始まります。➖

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